1972年 製作・監督・脚本 新藤兼人。
題名の「鉄輪」(かなわ)とは、能の演目であり、丑の刻参りで五寸釘を藁人形に打ち込む時に頭に戴くロウソクを立てる台のこと。
男の浮気と女の嫉妬がモチーフで、能の上演の情景と、平安時代の浮気した夫を呪う丑の刻参りと、現代(といっても34年前)の夫の浮気現場に執拗に電話がかかる(今だったら、ストーカーだな)さまとが交互にカットバックされて描かれ、時には現代の風景に平安時代の扮装をした人物が現れて文字通りキャッチボールをしたりする。
最近では流行らない実験的な作りだが、色々な要素を混ぜたが化学反応はしないで分離したままという印象。
シナリオを先に読んでいたが、正直文字で読んでいた方がイメージを喚起された。
渋谷駅前のロケーションがあるが、基本的な地形は変わらないのにビルが見事に全部入れ替わっている。
女優だけ白塗りのメイク。どういうわけか、新藤作品はこういう不自然な白塗りが多い。
(☆☆★★★)
鉄輪 - goo 映画
題名の「鉄輪」(かなわ)とは、能の演目であり、丑の刻参りで五寸釘を藁人形に打ち込む時に頭に戴くロウソクを立てる台のこと。
男の浮気と女の嫉妬がモチーフで、能の上演の情景と、平安時代の浮気した夫を呪う丑の刻参りと、現代(といっても34年前)の夫の浮気現場に執拗に電話がかかる(今だったら、ストーカーだな)さまとが交互にカットバックされて描かれ、時には現代の風景に平安時代の扮装をした人物が現れて文字通りキャッチボールをしたりする。
最近では流行らない実験的な作りだが、色々な要素を混ぜたが化学反応はしないで分離したままという印象。
シナリオを先に読んでいたが、正直文字で読んでいた方がイメージを喚起された。
渋谷駅前のロケーションがあるが、基本的な地形は変わらないのにビルが見事に全部入れ替わっている。
女優だけ白塗りのメイク。どういうわけか、新藤作品はこういう不自然な白塗りが多い。
(☆☆★★★)
鉄輪 - goo 映画