prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「将軍月光に消ゆ」

2006年06月05日 | 映画
第二次大戦中、非エリートイギリス軍人とギリシャ・パルチザンの寄せ集め部隊が、ギリシャ在住のドイツの将軍を誘拐してイギリスまで連れてくるという、「ナバロンの要塞」と「鷲は舞い降りた」を足して二で割ったようなストーリーに、コメディタッチを大いに付け加えた作り。
「赤い靴」や「ホフマン物語」のパウエル=プレスバーガー作品と思うと戸惑うくらい違う。

将軍が誘拐されながらしぶとく将校としての扱いを要求したりこっそり次々と策を打つあたりもいいし、ギリシャ少年の扱いも気持ちいい。風光も明媚。
後に地獄に堕ちたような役を得意とするようになった若きダーク・ボガードが別人のようなユーモラスな二枚目ぶりを見せる。
ロングショットがあまりに引きすぎているので、小さいテレビ画面ではちょっと見ずらいところあり。
(☆☆☆★★)

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