prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「劇場版AIR」

2007年09月12日 | 映画
出崎統って人は、「来た仕事はスケジュールが合う限り断らない」ポリシーの持ち主のせいか、まぁ色んな題材を手がけます。
今回の原作は「泣き」のゲーム、だそう。ゲームのことはまったく疎いので内容はまったく知らないが、完全に出崎ワールドに作り直している。

伝説と現代の話の重ね合わせ(「ブラックジャック・雪の夜ばなし」)、「どこから来てどこに行くのか」わからない、終わりのない旅(「宝島」「家なき子」「あしたのジョー」、「コブラ」にすら出てきましたね)、といったモチーフ、もちろん光と影の強調、マルチスクリーン、黒味の挿入、止め絵、などなど。

で、その世界を一応構築したところで止まっちゃって、その後がないのだね。「萌え」系のキャラとも合っているとは思えない。もともとあまり接点がないのではないか。
元のゲームのファンが見ると、およそ不満みたい。
(☆☆★★)


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