パリの場面から始まるので、ゴールドで統一された独特の色調(撮影は日本人の永田鉄夫)からもフランス製オシャレ映画かと思ったら、田舎のあまりぱっとしたところのない青年が苦しい人生に向き合ういい意味でのまじめ映画でした。
フランスでも酪農の経営は楽ではないらしく、BSE問題から来た経営苦から父親は自殺し、祖父はその死を受け入れられず認知症みたいな言動に陥る。三十がらみのいい女と車に同乗してくたびれているものだから眠ってしまう、なんててんで格好いいところのない展開が逆に新鮮。
その一方で、子牛の出産の後で朝日が昇るのを祖父と見る場面のような汎生命的な感触があるのが、なんだか親しみやすく感動的。
(☆☆☆★★)
本ホームページ
フランスでも酪農の経営は楽ではないらしく、BSE問題から来た経営苦から父親は自殺し、祖父はその死を受け入れられず認知症みたいな言動に陥る。三十がらみのいい女と車に同乗してくたびれているものだから眠ってしまう、なんててんで格好いいところのない展開が逆に新鮮。
その一方で、子牛の出産の後で朝日が昇るのを祖父と見る場面のような汎生命的な感触があるのが、なんだか親しみやすく感動的。
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