劇中言及されるカーク・ダグラス主演の新聞記者の映画というのは、当然ビリー・ワイルダー監督の「地獄の英雄」(51)のことだろう。ただし出世のためにつかんだネタを勝手にどんどん大げさに仕立てていく記者で、主人公とは正反対。
「大統領の陰謀」のワシントン・ポストほど大がかりでなくても新聞社内のセットがよくできていて、縦横にカメラが動き回り、どこを写してもびっちり役者が芝居している画面の密度が見もの。
新聞記者たちが、いざとなると上役にも食ってかかり、上役も見込みがありそうなネタを持って来ると行きがかりを捨てて応対する。部分的にだが日本的でない会社組織のあり方が描かれている。
堤真一の擬似的な父親役である新聞社長の山崎努のもとを離れるまでの過去のドラマと、現在疎遠になっている実の息子と山登りでハイになっている状態で(息子の姿を見せないまま)メッセージを授受するのが交錯する構成で、若干頭でくっつけている印象。
(☆☆☆★)
クライマーズ・ハイ - goo映画
「大統領の陰謀」のワシントン・ポストほど大がかりでなくても新聞社内のセットがよくできていて、縦横にカメラが動き回り、どこを写してもびっちり役者が芝居している画面の密度が見もの。
新聞記者たちが、いざとなると上役にも食ってかかり、上役も見込みがありそうなネタを持って来ると行きがかりを捨てて応対する。部分的にだが日本的でない会社組織のあり方が描かれている。
堤真一の擬似的な父親役である新聞社長の山崎努のもとを離れるまでの過去のドラマと、現在疎遠になっている実の息子と山登りでハイになっている状態で(息子の姿を見せないまま)メッセージを授受するのが交錯する構成で、若干頭でくっつけている印象。
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