ロジャー・コーマンが製作した「デス・レース2000年」のリメーク(今回も製作総指揮にコーマンの名が入っている)だが、内容はほとんどオリジナルといっていい、といってもさほどオリジナリティのあるストーリーではなく、「ローラーボール」とか「バトルランナー」といった未来世界の殺人ゲームとその中継もの。「2000年」だとゲームに参加しているわけではない一般人をばたばたひき殺すと点数になるというもっとヒドイ内容だった。
今回の見ものは分厚い鋼鉄の質感を持った車が暴走して激突する「マッドマックス2」ばりのカー・クラッシュの連続で、重量感はなかなかのもの。わざわざエンドタイトルで、「これはプロのスタントドライバーが十分安全を確保して撮ってます、絶対に真似しないように」と出る。当たり前じゃないかとも思うが、マネするバカがいるのだろうねえ。
ただしストーリーその他の細部は雑もいいところで、ドレッドノートと称するやたらバカでかくて破壊力抜群の車を出す理由がわからない。いくらルール無用のレースといっても、エントリーされていない車を途中からいきなり出してくるって法があるか。ただ破壊力を見せたいだけなのだろう。
「2000年」では仇役に「ロッキー」以前のシルベスター・スタローンが出ているのでも有名だが、同じマシンガン・ジョーの役は黒人(タイリース・ギブソン)なのが今風。
もっと上の悪役は女の刑務所長ジョアン・アレンで、いつもスーツ姿で髪もどこの美容院でセットしているのか不思議だが「カッコーの巣の上で」のルイーズ・フレッチャーばりにやたらびしっと決めているのだが、めぐらす陰謀がおよそ頭良くないもので損している。
(☆☆☆)
本ホームページ
デス・レース - goo 映画
今回の見ものは分厚い鋼鉄の質感を持った車が暴走して激突する「マッドマックス2」ばりのカー・クラッシュの連続で、重量感はなかなかのもの。わざわざエンドタイトルで、「これはプロのスタントドライバーが十分安全を確保して撮ってます、絶対に真似しないように」と出る。当たり前じゃないかとも思うが、マネするバカがいるのだろうねえ。
ただしストーリーその他の細部は雑もいいところで、ドレッドノートと称するやたらバカでかくて破壊力抜群の車を出す理由がわからない。いくらルール無用のレースといっても、エントリーされていない車を途中からいきなり出してくるって法があるか。ただ破壊力を見せたいだけなのだろう。
「2000年」では仇役に「ロッキー」以前のシルベスター・スタローンが出ているのでも有名だが、同じマシンガン・ジョーの役は黒人(タイリース・ギブソン)なのが今風。
もっと上の悪役は女の刑務所長ジョアン・アレンで、いつもスーツ姿で髪もどこの美容院でセットしているのか不思議だが「カッコーの巣の上で」のルイーズ・フレッチャーばりにやたらびしっと決めているのだが、めぐらす陰謀がおよそ頭良くないもので損している。
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