最近のダニエル・クレイグになってからやたらコワモテになっているけれど、もともと007シリーズ自体かなりセルフ・パロディがかっていたものだし、そのまたもじりである本作もだいたい見当のつくギャグで固めている。同じローワン・アトキンソン主演のミスター・ビーン同様ものすごいバカ、というのもわかりやすい。もっと「高級」に作れる頭の人が宴会芸的にバカやってる、という感じはする。
ドアに半身だけ出して賊と格闘しているように見せるのは、なんだか日本の幇間芸みたい。あと、回転寿司でウニの口って肛門みたいと言うあたりも実際その通りなので、意識的な日本趣味というよりもっと自然に日本の文物がイギリスに入ってきているみたい。
(☆☆☆★)