金貸しまで善人という、いかにも古き良きアメリカ映画。それほど昔が本当に良かったわけがないのだが(第二次大戦中の製作だ)、人の善意が共通の合意として成立はしていたのだろう。第二次大戦中の製作で、淀川長治の話だと進駐軍の兵士たちに好きな映画というと「ゴマメ」「ゴマメ」と口を揃えて言っていたという。もちろんGoing My Wayがつづまったもの。
ビング・クロスビー主演だから当然とはいえ、歌の魅力が大きい。
悪ガキたちがコーラスを覚えるあたり、歌の発達に教会が果たした働きは大きいなと思わせる。
皮肉なもので、「我が道を往く」という唄があるのを知らなかった。「アイルランドの子守唄」あたりの方がずっと有名。