prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「誰も守れない」

2009年02月10日 | 映画
「誰も守ってくれない」で、佐藤浩市の愛人なのか、妻が別居していたのはそのせいかと思わせるようないやに気をもたせた出方をしていた木村佳乃が、実は犯罪被害者の家族として佐藤刑事の保護の対象になっていたのでした、それで協力したのですという話。もっとも、「守ってくれない」のような15歳の少女ではなく、精神科医で実家も金持ちという役だから、あまり同情は買わない。また、被害者の方も一方的な被害者ではなく、その上、犯罪の動機があってないようなものだから、カタルシスは乏しい。

ラストシーンは劇場版のオープニングとだぶっていて、あそこでとっつかまっていた毛皮着たハゲが何者なのか、なぜいたぶられていたかわかる仕掛け。

その他、松田龍平のシャブ漬けのエピソードほか、劇場版とつながっていてオフになっている部分が見られるけれど、全体としてはとっちらかった印象。
どの程度劇場用の動員に役立ったか、鑑賞を決めた情報は、『映画館の予告・ポスターなど』 25・7% 『テレビCM』 16・5% 土曜プレミア『「誰も守れない」を見て』 13・1%だから、まあ役立ったというべきか。


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