prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サンシャイン・クリーニング」

2009年08月01日 | 映画
日本で実際に自殺や孤独死した人の部屋の後始末をしている業者さんのブログ「特殊清掃『戦う男たち』」では、下手すると数週間放っておかれた遺体がどれだけものすごい状態になるか詳しく書いてあります(特に昔の記事)。
死体が転がっている室内で襖を開けると生首が並んでいる!と思ってぎょっとすると、マネキンの首だけがなぜか並べてあっただけ、とか、握りこぶしほどもある巨大なウジが!と思ったら石鹸だったりといった笑いも混ざっているけれど、そういう具体性やディテールはこの映画には乏しい。

だいたい、主人公たちが現場に来た時すでに片付けられて死体は出てきませんからね。そこまで描いたら、いかにインディ系でも商業ベースには乗らないだろうが。
だから「仕事」そのものの大変さやブラックさが、それほど強く感じられない。
もう少し一般的な家族の話に寄せてまとめましたという感じ。

「24」の仏頂面の捜査官メアリー=リン・ライスカブがやはり仏頂面で登場。
(☆☆☆★)


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