約30年前の劇場公開時、エンドタイトルに宣伝用の日本語の歌をつけたのが大不評で、一日に何人かの客が映画館の事務室に抗議に訪れたというが、今では外国映画でも宣伝用の日本の歌つけるのかなり当たり前になっている。
ジャン・マイケル・ヴィンセントはこの映画の後アルコール依存症、ゲイリー・ビジーは薬物中毒。ウィリアム・カットも含めていま何をしているのか、時間が経ったなあと思わせる。
クライマックスのサーフィンの撮影は、今見てもすごい。波の中に入ってしまうようなカメラワークは後年どんどん発達したけれど、波そのものの巨大感の捕らえ方と重い音響効果が光る。
必ずとも主役三人が波を乗りこなすのが主眼ではなくて、大勢のサーファーの中の数人という扱い。
パーティの殴り合いや、三人がずらっと横並び一線になって海に歩いていくあたりは西部劇調。
メキシコのシーンでビジーがライフルを弄んでいるけれど、監督のジョン・ミリアスは現在全米ライフル協会の理事。出来すぎ。
エンドタイトルを見ていたらOLD MAN役でStacy Keach.srとある。ステイシー・キーチというと70年代かなり人気あった役者で、最近では「プリズン・ブレイク」の刑務所長役をやっていたが、その人の父親ということか。