prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」

2011年07月03日 | 映画
二作目、三作目が屋上屋を重ねて筋がこんがらがってしまったのを、いったんリセットして仕切りなおした分、割とすっきりした。
しかし、ジャック・スパロウ自身のキャラクターが変わるわけではなくて、ドラマらしい進展があるのはみんな脇筋。後期の「寅さん」みたい。ラストのくくり方からしてずっと続けるつもりだろうし、ジャックは完全に狂言回しになるわけね。

人魚が水から出ると下半身が人間の脚になる、というのはやや気持ち悪いところも含めて「スプラッシュ」以来の趣向だけれど脚があっても歩けないのであまり意味がない。
どうでもいいが、フレドリック・ブラウンのショート・ショートで、人魚に恋した男が海の神ポセイドンに頼んで自分も人魚にしてもらったはいいが、メスが産んだ卵に精子をかけるだけ、という性生活に絶望して死のうと海に潜るが、もうエラがあるので溺れるわけにもいかなかった、というケッサクがあるけれど、そういう角度で人魚とのロマンスを描いた映画はないね。
脚(下半身)があるなら、その間にできるのではないかと大慌て、というバカ映画があってもいいと思うが。
(☆☆☆)
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉 - goo 映画

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