前半は女子刑務所での陰惨なリンチがえんえんと続き、いったん殺されたと思われたてズタ袋に詰め込まれて捨てられたさそり(水野美紀)が、拳法の達人に拾われて鍛えられて復讐する、という元のさそりの復讐というモチーフと香港映画のカンフーアクションとをつき混ぜた作りなのだけれど、おそろしくテンポが悪くて爽快感なし。
原色のライトで照らしてなんとか画面の薄さをカバーしようとしているみたい。
水野美紀のアクションがかなり後半見られるのだけ収穫。しかし、どんな事情でバーニングを離れたのかは知らないが、しぶとくインディーズ映画に香港映画、舞台にと生き延びていますね。「干す」っていうのは、イヤなやり方だ。前近代的そのものじゃないか。
(☆☆)