野村芳太郎が製作に噛んでいるのだが、野村監督の「震える舌」が破傷風の少女の闘病もののはずが「エクソシスト」ばりのホラータッチが大幅に織り込まれて、結果多くの人にとってのトラウマ映画になったのと似た事態が出来したみたい。
北海道を舞台にしてキタキツネが出てきて、それに美少女と中年男の恋が絡む、と聞くと「キタキツネ物語」や「北の国から」に近いイメージになると思うのだが、これにキツネを媒介するウィルコックス病という難病が加わったものでいっぺんに「震える舌」的なテイストも入ってきて、かなり変な印象の映画になった。なんといっても今ならこんな風にキツネが撃たれるという展開はパスしないだろう。
非常に熱心なファンがついているらしいので、あまりこういうこと言わない方がいいかもしれないが。
当時の美少女(高橋香織)というとこういうヘアスタイル(聖子ちゃんカットというか)だったらしい。
(☆☆★★)