どう見ても「危険な情事」の焼き直しストーキングものだけれど、一番ビリング(配役順位)が高いビヨンセがつきまとう側でもつきまとわれる側でもないので前半あまり出番がなく、終盤いきなり夫につきまとうストーカー女を撃退するのに大暴れというすごくバランスの悪い作り。
調べてみたらビヨンセがプロデューサーもやっているのだから、当然。
おかげで夫役のイドリス・エルバ(最近では「プロメテウス」に出ていた)は、さんざん苦しめられたあげくクライマックスで出番なしというハメになった。
男が女を暴力で撃退するという図はちょっとまずいのは確かで、女同士の格闘という昔の女闘美風の見世物的趣向になります。しかし、映画的効果を狙ったとはいえアメリカの家でもああも天井が高いのは珍しい。
ストーカーのアリ・ラーターは「バイオハザード3,4」に出ていた人ね。金髪白人女が黒人男をストーキングするというのが新味といえば新味。
(☆☆★★)