違うのは、「重力の恋人」は頭上にペアになっているもうひとつの地球があって、映画「ノストラダムスの大予言」ばりの上下さかさまの世界がありありと目に見えているが、こちらは頭上に青空が広がっていて、重力の主体になるような天体は見えないところ。
その分、画のインパクトは弱い。あと、空の星の正体がわかってくるところで、だったらあの青空は何なのかと思ってしまう。
さらに地底世界も絡んでくるものだから、どういう世界なのか相当に混乱する。
天地逆の世界が身分の上下に対応しているところ、徹底した管理社会であるところなどは、正直両方ともパターン通りといっていい。
アニメだと不利なのは「天空の城ラピュタ」がだぶってしまうことで、悪役が設定もしゃべり方もムスカそっくりな上いささかくどいし、鼻の下に影がさすとヒトラー風になるのも見え透いた感じ。
(☆☆☆)
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サカサマのパテマ@ぴあ映画生活
映画『サカサマのパテマ』 - シネマトゥデイ