4作目にして「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」同様、完全に西部劇になる。というか、もともとアメリカのものすごい田舎町を舞台にして部屋や高い場所にたてこもってモンスターの襲来をかわしつづけるという図は、西部劇のインディアンの襲来のバリエーションなのだね。インディアンを敵役にすることができなくなっているからこういうモンスタームービーの形式をとったわけでもあるだろう。
それが堂々と先祖帰りの形で西部劇そのものを作ってしまうあたり、なかなか嬉しい。
そうなると、銃オタクのバートのキャラクター誕生編（当人ではなく祖先ではあるのだけれど）といった趣になる。
初めのうち、銃の撃ち方も知らない、しかも金持ち!が西部の田舎町で巨大ミミズと戦っているうちに、仲間と一緒に戦う姿勢を身につけるようになるという展開は、良い意味でセオリー通り。
いったん去りかけたバートが山のように銃器を積んだ馬車を駆って町に戻ってくるあたり、音楽含めてノリノリです。
この手のいかにもB級テイストのモンスタームービーでシリーズ四本作られて、みんなおもしろいというのは珍しいのではないか。
家畜人六号【小暮 宏】 @yapoono6