prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「鑑定士と顔のない依頼人」

2014年01月20日 | 映画
オークションの鑑定人のまわりの世界を描くからには当然でもあるが、映画美術が実に素晴らしく、それは単に技術陣の力量を示すだけでなく、作品そのもののモチーフに結びついてるのがおもしろいところ。

ストーリーの意外性を売りにしているけれど、それ以上に話を割っていく描写タッチそのものの魅力が大きい。

エンニオ・モリコーネの音楽は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のメロディが混ざる。ノスタルジックというか過去志向という点で共通する同作の曲をあえて使ったのかもしれない。

封切りからひと月以上経つのに良く入っていた。
(☆☆☆★★)

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鑑定士と顔のない依頼人@ぴあ映画生活

映画『鑑定士と顔のない依頼人』 - シネマトゥデイ




1月19日(日)のつぶやき

2014年01月20日 | Weblog

【劣化コピー】    ブレードランナー答え『B』さんから      えっちなものは、 DV が報じられると、やれ在日とか暴力をふるわれた方も悪いとかいう、加害者側に立つくせに被害者意識を持つゴミども。 rekkacopy.com


「題名のない音楽会」で伊福部昭の特集。番組でちらっと触れていたが。学長をつとめていた東京音楽大学でアイヌ初の国会議員になった萱野茂を招いての講演会、アイヌの音楽や踊りの実践などずいぶんアイヌ文化の紹介に力を入れていたのを思い出す。


BSで「男たちの旅路」第3話。特攻隊の生き残りが死んでいった友人に義理をたてて好きな女と結婚しなかったために、女は他の男とのあまり幸福でない結婚生活を送ることになったのかもしれない、という山田太一らしい複雑な感慨を持たせる話。何やらと比較したくなる。


ダンテの「神曲」平川祐弘訳読了。右から左に抜けただけ、と言われればそれまでだが、ちょっとした登山でもした気分。今だと神曲というとすごくいい楽曲、という意味で使うことが多いらしい。ダン・ブラウンの新作「インフェルノ」絡みで書店に本家のコーナーができていた。


テレ朝でやる清張原作の「黒の福音」の元になった事件は前に映画になっているはず。続く


承前 ウィキの猪俣勝人の項より。「1959年、BOACスチュワーデス殺人事件を描いた意欲作『白か黒か』を発表するが、この内容をめぐってカトリック教会から恐喝や妨害行為を受けたり、また封切後間もなく配給を打ち切られたりとトラブルが続き、十分な成功は得られなかった」


承前 今回の放映に問題はなかったのだろうか。カソリックもだいぶあちこちボロが出ているから文句言えた義理ではないか。