いろいろと突っ込み所は多くて、あんなに二人で顔合わせて相談しているのを刑務所側が見逃していいのかとか思ってしまう。民営の刑務所が絶対脱獄不可能なのを売りにするため脱獄のプロをわざわざ獄につなぐというのも、よく考えてみるとわかったようでわからない。
もっともあまりうるさいことを言う気にならないのはやはり盛りは過ぎたとはいえ二大スター共演のにぎにぎしさの効用という感じ。
さすがに筋肉にはいい加減頼らず、脱獄の手口に色々知恵を絞っていて飽きさせない一方でシュワに重機関銃を持ってぶっ放す見せ場を用意しているのも心得たもの。
囚人たちにイスラムが多くて、しかもその一人ファラン・タヒール(パキスタン系だが)に大きな見せ場を振っているあたり、気を配っている感じ。
シュワルツェネッガーがドイツ語話しているのを初めて聞いた。これが一種の伏線にもなっているわけね。
ジム・カヴィーゼル、ヴィンセント・ドノフリオ、サム・ニールといった具合に役者が揃っていて、それぞれ役をきっちりこなしているので厚みが出た。
(☆☆☆★)
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