スラッシャー・ムービーと「トゥルーマン・ショー」式趣向とクトゥルー神話と「CUBE」風のヴィジュアルいったさまざまな要素をつき混ぜた作りで、うまく融合したら諸星大二郎みたいになっただろうけれど、ばらばらなままの闇鍋みたいな結果になった。
キャビン周辺を監視しコントロールしている連中の意図がなかなかわからないのと、実は支配しているようでもっと大きな存在に支配されているのがわかってくる逆転のプロセスの描写があいまいなもので、きちんと世界観が頭に入ってこない。
地獄の釜の蓋が開いたみたいにどどっと怪物が出てくるあたりはいい。いまひとつデザインや造形が平凡だったが。
(☆☆☆)