半ば周囲でうろうろしている男の子たちを通して描いているのだが、この場合は「男の目」というより単純でニュートラルな視点といっていいだろう。
金髪の女の子たちがたむろしている図は「ピクニック・AT・ハンギングロック」みたいでもあるけれど、あからさまな幻想感はない代わり、中身が枯れた木が切り倒されるシーンなどアメリカの中産階級らしい生活の裏に張り付いた一種の虚構性みたいなものが出ている。
こういう中産階級が今薄くなっているのだろうなとも思う。
この後「マリー・アントワネット」でも組むキリスティン・ダンストがさすがに目立つ。
ヴァージン・スーサイズ|映画情報のぴあ映画生活
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映画『ヴァージン・スーサイズ』 - シネマトゥデイ