洞窟の形(相当に長く複雑)を再現したのを外から見るというのが不思議な感じ。
かつては直線的な時間軸上に進化が乗っているイメージだから、古い順にネアンデルタール人→クロマニヨン人→ホモ・サピエンスといった具合に「進化」したと思われていたのが、それぞ別の軸にあったという。そうするとどこから進化の飛躍が来たのだろう、と思わせる。
馬が歩いているのを表現するのにゾエトロープを使っていたのがまた妙なところで古いガジェットを持ち出してきたもの。
ハスゼルベルク人の画がその後の原人と違って服を着ておらず男性器丸出しになっていたのはちょっと驚いた。当然といえば当然なのだけれど。
撮影が許されているのと許されていないのと混ざっているのだが、どういう基準で分けているのだろう。
洞窟を研究した人たちの記録もあり。コウモリみたいに逆さまになって写真を撮っていたりする姿が可笑しい。保存のため洞窟を閉鎖したのが当時仏文化相だった作家のアンドレ・マルローだという。
東京国立博物館に来たのはずいぶん久しぶりなのだけれど、展示のセンスが凄く向上していたのにはびっくり。
土曜とはいえ、よく入ってました。
ラスコーの洞窟のミニニュアの傍らに洞窟画を添えて
特別展「世界遺産 ラスコー展」 国立科学博物館 公式ホームページ
本ホームページ