とっくの昔に教師をやめさせられているはずなのにナレーションであくまで「教え子」と呼んでいるのがしょうもなく、今やくざの腰巾着をしている元刑事と並んでハードディスクを壊そうとして壊れないところに、彼らの人間の壊れっぷりを見せる。
電動ドリルを凶器にして人を追うのに、コードが抜けて止まってしまう、それをいちいち発電機を運んで追いかけるというあたりのナンセンスぶりは山上たつひこかと思うようなもの。
田舎町の高校を卒業したあとも人間関係がリセットされないでぐすぐず続く感じというのは最近の日本映画で頻出するし、それぞれすごい生々しいリアリティを持っている。
再使用するおしぼりを重要な小道具にしているのだが、画面自体から何か饐えたような匂いがしそう。
(☆☆☆★★)
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映画『ローリング』 - シネマトゥデイ
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