prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「フルートベール駅で」

2017年05月31日 | 映画
冒頭の事件の映像で何が起きるのかはもうわかってしまうが、前半は事件と関係ない主人公周辺の家族の描写が淡々とつづられる。ここが地味だがじっくり見られるのが重要で、主人公が「犯罪者」というレッテルではなく家族をはじめ何人もの人と関わっている「人間」であることがわかる。

当たり前のように刑務所に入れられていて、それがクライマックスのトラブルに関わってくるあたり、刑務所にぶち込むことが全然犯罪の抑止になっていないどころか逆効果であることが端的にわかる。

クライマックスで黒人であることがほとんど自動的に犯罪者扱いに結びついてしまうのはこれまで何度も映画で見ていた光景だが、改めて理不尽はに怒りを覚える。

監督脚本のライアン・クーグラーはこれが認められて「クリード チャンプを継ぐ男」の監督脚本に結びつくわけだが、新作は「ブラック・パンサー」だという。期待したい。






5月30日(火)のつぶやき

2017年05月31日 | Weblog