永野の祖母の遺したオープンリール式レコーダーのテープを聞き、そこに録音された未完成の曲を染谷将太を加えて完成させて公園フェスで発表するのがクライマックスになるのかな、と思ったら、ところがそれがだんだんズレてくる。
単位を落としかけていて佐野史郎の教授とかけあってテープの曲を再現するので卒論の代わりにする(ずいぶん甘い教授だな)というのも結構ムリな話だし、肝腎の演奏シーンが公園の風景を生かさない屋内シーンになってしまっていて、しかも役者自身が演奏しているにも関わらず盛り上がらず中途半端なところで終わってしまう。
このあたり全体の構成・設計がかなり弱い。
井の頭公園とその周辺のロケが魅力になっているのだが、一方で過去絡みのシーンが大林宜彦風に人工的だったりして、異質な映像をまぜる手際が今一つで間延びした印象を与える。
(☆☆☆)
PARKS パークス 公式ホームページ
映画『PARKS パークス』 - シネマトゥデイ
PARKS パークス|映画情報のぴあ映画生活
本ホームページ