prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」

2017年09月26日 | 映画
いかに多くのアメリカの中産階級の一般市民が儲け主義の不動産屋そして銀行の投機の連鎖に巻き込まれさらにその尻拭いをさせられる恰好で家を失っていったかは、知識として、あるいはドキュメンタリーでは見ていても、ドラマとして感情的に巻き込まれて見せられるとあまりの理不尽さに絶句する。

法律はすべて強者のためにあり、警察も裁判所も金持ちの味方で、いやもおうもなく追い出される冒頭の十数分がまるで戦争のような容赦のなさを見せる。

家族と共に家を追い出されたアンドリュー・ガーフィールドが背に腹は代えられず、自分を追い出した不動産屋マイケル・シャノンの元で働くことになるドラマ上の企みが巧妙。
毎度のことながらシャノンの超強面のマスクの威圧感がすごい。

食べていくには仕方ないながらどこまでダーティな仕事につきながら良心を失わないでいられるかという緊迫感に、「沈黙」「ハクソー・リッジ」と通じるガーフィールドの人(ニン)が合った。
(☆☆☆★★)

ドリーム ホーム 99%を操る男たち 公式ホームページ

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