とにかく列車は一本のレールの上を一定方向に走るしかないわけで、「駅馬車」式のシンプルにして手を盛り込む構成が生きた。
ゾンビものであるという以上に列車ものとしての魅力が大きい。駅に停車している時のゾンビの襲い方と、走る列車の中に紛れ込んだゾンビとどう対処していくかと両面揃えて、止まってよし走ってよし。
ただ出血を浴びたらあっという間にゾンビ化するのと、一向にしないのとキャラクターによってあまりに差があるのはずっと気になった。
あとトンネルに入っている間は電灯が消えているというのもけっこう見ていて気になった。
父娘と、夫婦と、犠牲になる者と生き残る者との関わりがラストでひとつの画に集約していく構成がよくできている。歌の小道具的な使い方も上手い。
ゾンビもの(考えてみるとゾンビとは言っていない)としては、軍隊が出動してきて銃が出てこないというのは逆手をいった感じで、そのためついに銃が出てくるところでぴしっと決まる。
(☆☆☆★★)
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