近代兵器に剣と盾と投げ縄といったおそろしくアナクロな武器で挑んで勝ってしまうというのが荒唐無稽にして、盾で覆いきれない足から下に弾丸が飛んで来たらどうするのかと思わないでもないが画としてかなりもっともらしく出来ている。
第一次大戦ならではの塹壕戦のじめじめした鬱陶しさを吹き飛ばす勢いが快感。
ダイアナが一番の悪を倒せば平和が来ると思っていたのが倒してもいっこうに戦争が終わらないわけで、人間は戦争をやめない、考えが単純すぎると揶揄されながら戦うあたり盛り上がる。「マッドマックス FR」以来のフェミニズムとアクションものとの合体は今後も発展していきそう。
「ジャスティス・リーグ」の予告編ですでにダイアナが登場することを知らされてから見たわけだが、他のメンバーは登場せず絡みも設定のだぶりも最小限に抑えられている。「スーパーマン VS バットマン」でちらっとしか出ていないのに全編をさらってしまったWWの大々的なお披露目として大成功、こういうメンバーのローテーションの組み立てを誰がどういう風に決めているのかと思う。
(☆☆☆★★)
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