ホラー調で始まり、一転して宅配便の配達員の仕事の描写に移るのだが、配達の仕事ぶりにしても先輩との日常的な会話にしても、なんだか細かいところにリアリティがないな、あんなに配達員が荷物を取りに出た家の事情に首を突っ込んで会話をかわすものかなと思っていたら、たちまちリアリティが乏しいなんて段階はすっとばして、こんにゃく問答にはなるわ、画面に写っていたものがなかったことにはなるわで、いささか当惑した。
終盤の展開はどんでん返し自体が自己目的化しているというか、よって立つ前提が逃げ水みたいに逃げていくみたいで、ライトノベルというのは全然読まないのだが、転生ものとか勇者ものというのが受けているのはリセットというかチャラにできる設定や展開に需要があるからなのかな。
染谷将太・菊地凛子夫妻が両方とも出てるので、これも何かのトリックかと思った。