prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「吼えろ鉄拳」

2024年10月07日 | 映画
出だしでいきなり香港で真田広之が殺されるので、あれれと思ったらすぐ西部劇調の設定で双子の弟の役で再登場する。製作は後だが、「男たちの挽歌2」とか、ぬけぬけとご都合主義を通すあたり昔の香港映画みたいだなと思った

真田の主演第一作「百地三太夫」も、それに続くこの主演第二作でも海外から日本に帰ってくる役をやっているのは今になってみると予感的。当時からあらゆる分野にまたがる身体訓練を積んでいて世界に通用する準備はすでに積んでいたのだろう。

アブドーラ・ザ・ブッチャーがかなりの見せ場が割かれているあたり、比べるのも変だが「デビルマン」のボブ・サップのムダ遣いと同じ東映の劇場で公開されたのだろうなと想像すると妙な気分になる。

後半、身体を張ったアクションまたアクションの連打と、それに挟まるいかにも鈴木則文調のかなりシモがかった笑いのサービス精神はうれしい。
こういうの、今ないよなあ。