ヒロインのジョセフィーヌ・ジャピがすこぶる美人で、メガネをかけて地味に見せている姿もピアニスト役でドレスアップして舞台に立つ姿もステキ。
作家志望、ピアニスト志望の男女が学生時代に知り合って結婚し、その後夫の方は作家として成功したが、妻の方は主婦になって表に出ないままでいるうちに夫婦仲も悪くなってきている。
ある朝夫が起きると、世界が一変して夫は無名の中学教師で、妻だったはずの女性はピアニストとしてはなばなしい成功を収めていて夫のことはまったく覚えてないという展開になる。
パートナー同士の片方が成功したらもう片方のキャリアが犠牲になるのではという問題を扱った話かというと、そういうわけでもない。
あと異世界に行くロジックもよくわからない。
ロジックで詰めていく作りではなく、置いてけぼりをくったような男の焦りと、いったん忘れられたところからまた仲を築き直すお話として見れば、いいムードのところはあります。