ブラック企業に新卒で勤めてしまい毎日の激務とパワハラ続きの中、朦朧として列車に飛び込みそうになったところを助けてくれたのが小学校の同級生を名乗る山本という男、しかしその山本は三年前にやはり激務の中で自殺していた、という話なのは予告編でわかっていた。
一種の幽霊譚なのかなと思ったし、実際そうであって不都合はないと思うのだけれど、よくわからないことにクライマックスの後、幽霊ではなく実はという「合理的」な解説がえんえんと続く。それまでそんな話なかったよという話が文字通りとってつけたようというか、別の映画が始まったみたいにえんえんと展開するのだから、これくらい早く終わってくれと思ったのは最近珍しい。
途中まではまずまずでクライマックスで吉田鋼太郎のパワハラ上司に歯向かうあたりは今一つ弱いけれど、あの後さっと終わればそれなりのカタルシスはあったろうにブチコワシとしか思えない。
幽霊譚にせず会社を辞めた後どうするのか、といった現実的な話に振れてはいるのだけれど、その分パワハラってもっと陰湿だろうとか、黒木華以外の他の社員はどうしているのかといったアラが見えてしまう。
(☆☆★★★)
ちょっと今から仕事やめてくる 公式ホームページ
ちょっと今から仕事やめてくる|映画情報のぴあ映画生活
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』 - シネマトゥデイ
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一種の幽霊譚なのかなと思ったし、実際そうであって不都合はないと思うのだけれど、よくわからないことにクライマックスの後、幽霊ではなく実はという「合理的」な解説がえんえんと続く。それまでそんな話なかったよという話が文字通りとってつけたようというか、別の映画が始まったみたいにえんえんと展開するのだから、これくらい早く終わってくれと思ったのは最近珍しい。
途中まではまずまずでクライマックスで吉田鋼太郎のパワハラ上司に歯向かうあたりは今一つ弱いけれど、あの後さっと終わればそれなりのカタルシスはあったろうにブチコワシとしか思えない。
幽霊譚にせず会社を辞めた後どうするのか、といった現実的な話に振れてはいるのだけれど、その分パワハラってもっと陰湿だろうとか、黒木華以外の他の社員はどうしているのかといったアラが見えてしまう。
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