prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「黒い司法 0%からの奇跡」

2020年03月10日 | 映画
それにしても冤罪というのは杜撰な捜査と決めつけの産物で、きちんと常識を働かせればおかしなところは簡単にわかるのだが、その誤りを認めさせるのが大変な点ではどこも一緒と思わせる。
理屈が正しいから勝つわけではなく、まして人種偏見が絡むと正すのは本当に困難。

キャラクターの中で大きく変わるのは、冤罪を決定づける証言をした白人の囚人、本物の死刑執行の光景を見てしまい、少しづつ囚人に対し人間的な感情を持つようになる若い看守、など実は脇の白人キャラクターだったりする。
変わるのは黒人より白人の側というメッセージでもあるし、一種の慰撫政策ならぬ製作でもあるだろう。

マイケル・B・ジョーダンとブリー・ラーソンの人種や性別の違いと無縁な相棒感覚がいい。





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