1971年製作で黒澤明監修の日本テレビで8月放映されたドキュメンタリー(というか、映像詩)。「どですかでん」「デルス・ウザーラ」も製作した松江陽一が制作。撮影は金宇満司。岩波映画から石原プロに移り、石原プロではカメラマンから常務取締役を務め「社長、命」という本も出している人。
70年の「どですかでん」が不入りでこの71年の12月22日に自殺未遂を起こすという黒澤がおそらく最も落ち込んだ時期の撮影で、監修って具体的に何をしたのかと思うが、助監督をつとめた「馬」の一種のリメイクの感もある。
「馬」は半ばドキュメンタリーのように実際に仔馬が育っていくのを四季を織り交ぜて追っていく映画で、黒澤は助監督というより馬関係のシーン全般を任されたそうで、実際馬の走りなどもろに後年の撮り方そのまんまであり、この「馬の詩」でもそれが再現される、というより馬がひたすら走っているのを撮って眺めているみたい。
「馬」の頃は軍馬の需要があったわけであり、実際育てた馬を手放す悲しみがドラマになっているわけだけれど、今では馬が役に立つことはなくなり、競馬にしか出番がないというのもなんだかなあ状態。
ナレーションが「どですかでん」で乞食の親子をしていた三谷昇と川瀬裕之のコンビ。
本ホームページ
日映メルマガ 「馬の詩」
70年の「どですかでん」が不入りでこの71年の12月22日に自殺未遂を起こすという黒澤がおそらく最も落ち込んだ時期の撮影で、監修って具体的に何をしたのかと思うが、助監督をつとめた「馬」の一種のリメイクの感もある。
「馬」は半ばドキュメンタリーのように実際に仔馬が育っていくのを四季を織り交ぜて追っていく映画で、黒澤は助監督というより馬関係のシーン全般を任されたそうで、実際馬の走りなどもろに後年の撮り方そのまんまであり、この「馬の詩」でもそれが再現される、というより馬がひたすら走っているのを撮って眺めているみたい。
「馬」の頃は軍馬の需要があったわけであり、実際育てた馬を手放す悲しみがドラマになっているわけだけれど、今では馬が役に立つことはなくなり、競馬にしか出番がないというのもなんだかなあ状態。
ナレーションが「どですかでん」で乞食の親子をしていた三谷昇と川瀬裕之のコンビ。
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