見ている間、原作が第2次大戦をはさんで書かれたものだということがしきりと頭をかすめた。強い者が主人公ではないこと、指輪を獲得しに行くのではなく捨てに行く物語であること、サムが「明るい結末はない」とラスト近くで呟くように、悪者をやっつけて終わりというよくある安直なファンタジーの対極にある。権力がもたらす狂気を常に念頭にあるとともに、それを打倒する勢力についても疑念を持っている。 スケールの大きさは肝が潰れるばかり。CG技術はまことに日進月歩で、第3作ではどうなるのか。
(☆☆☆★★)
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