“魔界の者”っていうのは、言ってみれば生前の意思を持ったゾンビなのだが、困ったことに作った術者の意思と関係なく勝手に動くわけで、総体としての作戦、一貫したストーリーというのがまるでない。
徳川を滅ぼしたければ、将軍のそばの人間に取りついて殺した方が早くないか。だからずいぶんとっちらかったオールスター映画、それも役者というより歴史上の人物の人気に頼ったスター映画という妙なものになっている。どうやって転生させるのかという具体的な手順の描写が抜けているのは大きな手落ち。だからますます筋がつかみにくい。
結局一番感心したのは、家康“誕生”シーンということになる。体制を作った者が体制を壊そうとする飛躍と、女の首の横から老人が産まれる(「マニトウ」か)飛躍がうまく重なった。場の設定は深作版(まじめに見ていないが)とまるで変えている。
(☆☆)
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徳川を滅ぼしたければ、将軍のそばの人間に取りついて殺した方が早くないか。だからずいぶんとっちらかったオールスター映画、それも役者というより歴史上の人物の人気に頼ったスター映画という妙なものになっている。どうやって転生させるのかという具体的な手順の描写が抜けているのは大きな手落ち。だからますます筋がつかみにくい。
結局一番感心したのは、家康“誕生”シーンということになる。体制を作った者が体制を壊そうとする飛躍と、女の首の横から老人が産まれる(「マニトウ」か)飛躍がうまく重なった。場の設定は深作版(まじめに見ていないが)とまるで変えている。
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