砂漠で鮭が釣りたいと突拍子もないことを言い出すイェメンのシェリフを演じるアムール・ワケドがマスクも押し出しも立派で、どんな経歴の人だろうと思ったら1973年4月13日エジプトのカイロ生まれ、アレクサンドリア映画祭で1997年にGanet el shayateenで助演男優賞、2000年にDeil el samakaで主演男優賞を受賞とある。
アメリカ映画には「シリアナ」(2005)がデビューみたい。
イギリス側出演者に混ざって、ある意味白人世界に都合のいいアラブ人の紋切り型をなぞりながら健闘してます。
ホラ話と風刺とが混在したような話だけれど、割と普通に「いい話」にシフトしていてワサビが今ひとつ利いていません。シェリフを白人に叩頭していると暗殺しようとする連中の描き方などデリケートなせいか逃げ
監督(ラッセ・ハルストレム)がイギリス人ではないせいか。
(☆☆☆)


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年賀状50枚買ったら、ポスト型の貯金箱をもらった。 pic.twitter.com/9bXwnWDt
チャールズ・ダーニングが死去。89歳。自然死だという。「スティング」の悪徳警官、「狼たちの午後」のまじめ刑事、「悪魔のシスター」のしつこいわりに勘違いしている探偵、「合衆国最後の日」の大統領、「トッツィー」で女装したダスティン・ホフマンに惚れるお父さん、いずれも忘れられない。
第二次大戦と朝鮮戦争に出征して二度負傷しており(父親も軍人で小さい時に戦死したという)、神経を病んでリハビリのために演劇を学び始め、やはりフラストレーション解消のために柔道もやっていたという。
映画に出演していてカットされたシーンというのがあって、「真夜中のカーボーイ」の冒頭でNY行きの長距離バスでダーニングとアル・パチーノとジョン・ボイトがそれぞれ女につけられた傷自慢をするシーンというのがあったらしいが、カットされたとのこと。当時のパチーノは無名。
実はこの息子がいる、というのがストーリー上でも重要なモチーフになっているので、子供の時のイメージがくっついてまわるダニエルをあえてキャスティングしたのではないかと想像される。
子供がつぎつぎと死んでいくという話というのをあまり嫌な印象にならないようにグラフィックに扱って、ラストも工夫してます。
撮影・美術のレベルはすこぶる高くゴチック・ロマン風の道具立てや雰囲気作りは秀逸。小道具に「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿が置いてある。あれもちろん日本発祥でしょ。言わざるを表わすゾエトロープ(スリットの入った円筒を回すと画が動くように見える、あれね)も置いてある。
潮が満ちると孤島になる屋敷の情景というのはポランスキーの「袋小路」を思わせるが、空撮で見せてしまうと機械の匂いが入ってゴチック風の雰囲気がちと壊れますね。ひたひたと水が増えてくるのを捉えたポランスキーの異様な映像感覚はすごかったなと余計なことを思い出した。
ショックシーンのタイミングがほんのわずか、何駒という単位だけれど間延びしているように思えた。
タイトルになっている黒衣の女が遠くにすうっと立っているカットというのも色の彩度を抑えたカラーで表現するのは難しい。ムリを承知で言うけど白黒で見たかったな。
(☆☆☆★)


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ゲゲッ。トンデモ親学だけぢゃなかったのか…RT @kumikokatase: 私のTwilogを「下村博文」で検索したものですが、ご参考に。 bit.ly/WJLQ6Z
ローソンが定期健診を受けない社員と上司にペナルティを課すというけど、健診受けないのは忙しいだけでなくてどこか引っかかったら減点になるのを恐れてってところもあるのでは。専ら評価は減点法だものね。
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フジテレビの映画製作のパイオニアになった角谷優、と映画評論家の白井佳夫、映画ジャーナリストの大高宏雄の三氏の鼎談。
「御用金」で中村錦之助がやった役が本当は三船敏郎がキャスティングされていたのだが、仲代達矢と三船が酒席で喧嘩してしまい三船が降りてしまったのだという。
喧嘩の原因は三船が自分のプロで作った「上位討ち」(今度田村正和主演でテレビでリメークされます)の監督の小林正樹が役者が揃うまで撮影しなくて、揃ってなくてもアップだけ拾って後でつなげばいいじゃないかと自分が金銭的責任を負うわけでもあるから三船がいらいらして、その不満が酒の勢いで「あいつ(小林監督)は映画を知らん」と言い出したもので、監督を「切腹」「人間の条件」での育ての親と戴く仲代が怒った、ということだという。
大人気ないといえば大人げないけれど両者それなりに言い分はあり、映画のジリ貧ぶりをよく語るともいえる。
五社協定が生きていた時代にテレビ界からいわば殴りこみをかけた監督の名前が五社英雄、「五社」の「英雄」という皮肉。
「人斬り」での大映京都撮影所の技術スタッフの技術のすごさにはびっくりしたという。
「南極物語」の高倉健を口説くのに「海峡」の撮影現場まで行ったら、健さんは自分の出番が終わっても全体の撮影が終わるまで寒い中屈伸運動なんかしながら待っていたとかいう。こういうところで心服する人が出てくるのだなと思う。
テレビ局製作の映画が2012年のヒット作上位10本のうち9本を占めるという現状からは想像しにくい位、初期には苦労したということ。
テレビ屋は当てることばかり考えているという批判があるのにはそんなことはありませんと角谷氏。ただし当たらなかったら次が作れないのも確かというのが結論だが、映画畑からのテレビに対する反感というのは今でも連綿として続いているのではないか。初期みたいにテレビ屋が撮影現場に来ると撮影機材が上から降ってくるなんてことはないでしょうけれど。


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入っていたのは夫人の手紙、奉公袋に入った勲章、日記など。日記(亡くなる直前までつけていた)には上等兵が鮮人を銃剣で刺し殺したという記述もある。
夜うなされて飛び起きるのは生涯続いたという。今だったらPTSDと言われるだろう。
「ゴジラ」などの群集の避難シーンで警官が交通整理しているのを黒澤が評して、ああいう時は普通逃げちゃうよ俺は逃げちゃう、だけど逃げないで仕事を続けるのが本多なんだと語る。
そういう真面目で誠実な感じは中国人の子供たちと一緒に写っている写真などにも見て取れる。
戦争にとられている間に黒澤はじめ後輩の助監督たちが監督になっていて、36歳で戻ってきた時には監督以外の道に転身するのも勧められたという。
若い時の写真を見ると、俳優になってもおかしくないくらいいい男。黒澤とは兄弟みたいな感じだったというが背の高いところも含めて実際割と似ています。あと年とると夫人とも似てきている。
それにしても同じ会社で同じ監督で競争意識より仲の良さを先行させてやっていけたというのも懐の深い話。
チャンネル [BSプレミアム]
2012年12月20日(木) 午後10:00~午後11:00(60分)
ジャンル 映画>その他
ドキュメンタリー/教養>カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
番組内容
映画界の巨匠・黒澤明と「ゴジラ」の監督である本多猪四郎。二人は終生の友であった。番組では本多のトランクに残された様々な資料から二人の知られざる交流を解き明かす。
出演者ほか【朗読】奥貫薫
詳細映画界の巨匠・黒澤明と、日本映画史にその名を刻む「ゴジラ」の監督・本多猪四郎。2人は終生の友であり、本多が晩年の黒澤の作品を支えたことでも知られている。本多は、生前、戦地から持ち帰ったトランクにさまざまな資料を詰め込み、封印した。そのトランクの中身が、今回初めて公開される。そこには親友・黒澤との交流をつづったノートや手帳など、膨大な資料が眠っていた。初公開の資料から2人の知られざる絆を解き明かす。
ノーモア映画泥棒 のトレーラー、見つけ次第即刻切り離してる。もしくは送ってしまって見せない。そもそもめったにあれがついてる新作のメジャーものやらないが、たまにはある。これからも気をつけて あれを流さないようにしたい。
「ボケ集 '12.12.22」 blog.goo.ne.jp/macgoohan/e/e9…
出演者の撮影年の実年齢を見てみると、北林谷栄50、ミヤコ蝶々41、飯田蝶子64、浦辺粂子59、原泉56、村瀬幸子56、岸輝子56、東山千栄子71、斎藤達雄59、渡辺篤63、織田政雄53といった調子で、タイトルには「お婆あちゃん」とあるが、メイクと演技で老けて見せているけれど、70過ぎているのは東山千栄子だけ。今の感覚だと年寄りではない。
しかし昔の人はそれほどの年でなくても老成していたなあとも思う。
ほとんどの出演者が亡くなっていて、生きているのは当時20代の十朱幸代とかちょい役の市原悦子くらい。
「ババア、ババア言うな、てめえらだってジジイになるんだ」というセリフがあるが、ここで老人に邪慳にしている若者も今では確実に70過ぎている。無常だなあ。
先日映画館が消滅した浅草六区ロケあり。名画座料金が50円均一!
渥美清が警官役で出演して「喜劇」らしさを出そうとしているが、ほとんど今に通じる本質的に重い問題ばかり。というより、半世紀すべて先送りしてきた結果が今ということになる。
木村功がセールスマンで登場、お肌にいいという製品を売りこむが、直にセールストークを並べるのがテレビ通販になっただけで、言ってる中身は一緒なのですな。若いのにあっさり交通事故で死んでしまうのが、死は若い者にも無縁ではないのをまざまざとつきつけて粛然とさせられる。
中尾駿一郎の白黒撮影が秀逸。カラーで老人を撮るとどうしても血色悪くなる、というより血色良すぎると年寄りに見えにくいが、白黒だと皺深いのが陰影になるし、相当に濃い老けのメイクでもパスする。


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