MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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ソウルシティツアーバス~運賃はかなり割高で…

2007-02-07 | バス[大韓民国]

「MAKIKYUのページ」では韓国のバスに関する話題を時折取り上げていますが、今日は韓国の首都・ソウルの市内を運行しているシティツアーバスと、このバスで通用する「SEOUL CITYPASS」に関して取り上げたいと思います。

シティツアーバスはソウル市内中心部の観光地を巡回し、故宮・都心循環・ソウル夜景の3コースが設定されていますが、シティツアーバスHP(韓国語)を見ると前2者は昼間30分間隔(都心循環は夜まで運行)、夜景コースは1日2回運行されている模様です。

運賃はソウルの市内バスが一般1乗車(大人)800W(カード利用時)に対し、このシティツアーバスは1乗車5000W・一日乗車券(夜景コースは適用除外)10000Wとなっており、物価が遥かに高い日本・東京23区内の都営バス(1乗車均一200円・23区内バス一日乗車券500円)の倍以上、幾ら車両がレッドバス・座席バス相当のハイバックシートを装備した現代AEROCITYとはいえ、「MAKIKYUのページ」でも時折惨状について取り上げている首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)をも凌ぐ運賃設定は余りに高過ぎる気がします。

しかもソウルでは地下鉄や市内バスが無数に走っている状況なのに対し、このシティツアーバスは本数も限られ、その上毎週月曜日には運休となりますので、利便性も今一つと感じられMAKIKYUは利用した事がありませんが、乗務員は技師(運転士)以外に韓国語以外の言語が最低一つは話せる案内員が別途乗務し、車内放送も日本語を含めた多言語案内を実施、また観光地を重点的に巡回する事もありますので、韓国には不慣れでハングルも全く分からない状況にあり、なおかつ滞在時間が限られている中で効率良く市内観光を済ませ、乗車券購入の手間も省きたいという方にはそれなりの価値があるかと思います。

また日本人がソウル市内の観光案内所でバスに乗りたいと相談すれば、大抵の案内員はこのシティツアーを薦める状況(本当はブルーバスやグリーンバス、マウルバスなどを薦めて欲しいのですが…韓国で観光案内員をされている方がもしこのページを見ていましたら、日本人には是非シティーツアーではなくここに列挙したバスを薦めて下さい!)ですので、日本の旅行会社が募集している高額なオプションの市内ツアーに参加するよりはまだ良いかと思います。

ただ最近発売が開始され、日本でもスルッとKANSAIが発売している「SEOUL CITYPASS」と称するシティツアーバス(夜景コースを除く)とソウル市内バス・地下鉄(KORAILの首都圏電鉄や仁川Incheon地下鉄を含む)が1日20回まで乗車可能、また市内観光施設の割引(市立美術館は無料)特典もある観光用乗車券を使用してソウルを廻る場合には、この乗車券はシティツアーを使う為に設定されているも同然の価格設定ですし、普段ではなかなか乗る気になれない運賃のバスですので、是非乗車されると良いかと思います。(シティツアーを使う気がなければこのSEOUL CITYPASSを購入するよりも、T-moneyと称するICカード乗車券を使用する方が殆どのケースで得になります)

しかもこの「SEOUL CITYPASS」を利用する場合は、路線バスはソウル市が運行するバス(レッドバスを除く)のみ有効で、仁川や京畿Gyonggi道で運行しているバスには通用しないので注意が必要ですが、ソウルの市内バスを乗継利用する場合で乗換時間が30分以内であれば、バス5乗車までは回数1回分でカウントされる様ですので、規定の利用回数を超過する事はまずなさそうです。
(但し乗継扱いの適用を受けるには、T-moneyと同様に乗車時だけでなく下車時にも中扉付近の読取機にカードをタッチする必要があります)

MAKIKYUとしては個人的には上記で記した事由もあり、ソウルシティツアーバスやSEOUL CITYPASSは余程の事がない限り使う気にはなれずオススメも出来ない気がしますが、もし「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方でこれらを利用する機会がありましたら、MAKIKYUはまずこれらに関わる可能性はないかと思いますので、是非その時の状況等をコメント頂けると幸いです。


小田急線に新4000形登場~千代田線直通用の新型はJRと同等仕様の様ですが…

2007-02-06 | 小田急グループ

先日小田急電鉄HPでニュースリリースが公開され、また様々なサイトでもこの話題を取り上げている状況ですのでご存知の方も多いかと思いますが、今年9月を目処に小田急線では新形式通勤型車両・4000形が登場する模様です。

この車両は地下鉄千代田線直通用に10両固定編成7本(70両)が登場する様ですが、JR東日本の最新型通勤車両をベースとし、前面を独自のモノにして車体は限界の関係ですそ絞りにしていないだけの様ですので、神奈川県内の数駅で接続する某大手私鉄の新型車両みたいな状況(それでもベース車はこの大手私鉄が導入している車両よりは大分程度が良いですが…)です。

ただ千代田線はJR常磐線とも乗り入れを行っており、千代田線に乗り入れているJR東日本車両もそろそろ置き換えの話が出ている様ですので、千代田線直通車両に限ってJRの置き換え車両と基本仕様を統一し、現在は東京メトロ車両に限定されている小田急~千代田線~常磐線の3線直通列車を3社で運行するのであれば、利便性の向上といった観点で評価できるのですが、現段階ではこの様な情報はまだ公式には出ていない様で、今後の展開に期待したいものです。

またこの4000形ですが、ニュースリリースを見る限りでは座席形状(これはむしろ評価できるのですが…)をはじめ、車内の化粧板(白色無地の素っ気無いモノ)やドア部分の中途半端な黄線(これならドア全体を黄色にした方が見栄えがする気が…)、つり革を吊っているパイプを支える金具などはJR車そのものの様で、コストダウンに努めながらも内装は独自性が感じられ、近年怒涛の勢いで増備されている3000形に比べると随分見劣りがする様に思えてならず、せめて座席モケット程度は小田急独自のモノを期待したいものです。(実車が出てくるまでは確実な事は言えませんのであくまで推測・化粧板などの内装は別物だと嬉しいのですが…)

またこの車両は下回りもJRと同等品が使われるとなると、出力の小さい電動機を過負荷で使用する事になり、高速運転時には随分と居住性の悪い車両にもなりそうですので、その様な仕様であればこの車両を導入するのは千代田線直通運用関連に限定し、MAKIKYUとしては小田急線内向け(一部の間合い運用等を除く)には現行3000形かその改良車増備(せめて下回りと内装はJRと別物)を望みたい気がします。
(コストの問題や比較的割安な運賃水準の維持といった事を考えると、コストダウン形の車両導入は理解できなくもなく、レールファンだけが喜ぶ高コスト車両を導入して乗客に割高な運賃負担を強いるよりは良いですが…)

「MAKIKYUのぺージ」をご覧の皆様はこの新型車両に関してどの様に感じられるでしょうか?
皆様の持論等ありましたら、コメント欄にコメントも是非どうぞ。

写真は新百合ヶ丘駅に停車中の東京メトロ車両(06系)による多摩急行取手行きです。
将来は小田急の車両でもこの様な行先を表示した電車が走り、現在は一都二県(東京・神奈川・静岡)に限られている小田急車両の走行範囲が千葉・茨城県まで拡がれば、それはある意味小田急ファンの一人として歓迎できる事なのですが…


近江鉄道の旧型車両~昨年末には稼動している姿も…

2007-02-06 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]
「MAKIKYUのページ」でも以前に何度か取り上げてきた近江鉄道、写真は同社の500系と呼ばれる旧型車両ですが、彦根駅を通るといつも側線に止まっている姿を見かけます。

近年では親会社の西武鉄道から大量に中古車両が移籍しており、その事もあってか近年では「MAKIKYUのページ」でも以前紹介した220形以外の釣り掛け車は専ら予備車になっていて稼働率はかなり低く、MAKIKYUもこの旧型車には乗車した事がありません。

ただそれなりに整備されているのか見た目は以外に綺麗で、他の車両と一味違った山吹色の塗装に、ステンレスのドアがアクセントとなってなかなかいい感じ(この塗装でない車両もあります)ですが、非冷房車の様なので夏場の営業運行は難しい様で、それ以外の時期でもあまり走る事はない様ですが、それでも残存しているだけまだ良いのかもしれません。

ただMAKIKYUが昨年末に関西方面へ出向き、JRの新快速列車で近江八幡駅を通った際には、片開き3ドアの車両が車側灯が点灯してドアが開いた状態で近江鉄道ホームに停車しており、MAKIKYUはこのタイプの旧型車両が稼動している姿を初めて目撃しています。

これは朝の8時40分頃の話で、ラッシュ時間帯だけ稼動する事があるのかもしれませんし、機会があればMAKIKYUも是非一度乗車して見たいと思っていますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様ももしこの車両が稼動している姿を見かけられた際は、是非乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみに写真は以前MAKIKYUが近江鉄道に乗車した際、彦根駅に停車中の姿を捉えたもので、この車両は大抵この様に車庫で寝ている有様です。

加越能鉄道~現在は富山県西部でバスのみを運行する事業者

2007-02-05 | バス[北陸]

「MAKIKYUのページ」では先日も富山県を走る万葉線に関する記事を取り上げていましたが、万葉線は現在の第3セクター鉄道に移行する前は加越能鉄道という事業者が運行しており、同社は過去には非電化の鉄道線(現在は廃止:その時使用していた車両の一部は3月末で運行終了となる茨城県の鹿島鉄道で最後の活躍をしています)も運営していた事がありますが、現在は社名に「鉄道」という名称が残っているにも関わらずバス専業事業者となっています。

運行している路線は高岡を中心に富山県西部各地を運行しており、高速バスも運行していますが、MAKIKYUは昨年末に石川県境の脇(氷見市)~高岡間で乗車した際のものですが、土地柄もあって中型車が主力となっています。

写真の日野RJはその中でも最もポピュラーな存在の車両で、板張りの床が印象的でしたが、同社の路線車は近年の低床車とラッピング車両以外は概ねこの塗装となっており、日野車以外に三菱MKが走っている姿もよく見かけます。

ちなみにこの脇~高岡間の路線は、終点の脇で本数は少ないものの七尾へ向かう七尾バス(北鉄グループ)に乗り継ぐ事もでき、脇の手前にある女良小学校までの便なども含めるとほぼ毎時運行されています。

またこの路線は途中では氷見駅の近くも通りますし、高岡~氷見間は他系統も含めて複数本が運行されている上に、運賃もこの区間は300円と割安(高岡~脇間を1時間乗り通しても500円です)ですので、昼間時間帯などにJR氷見線の運行時間が大きく開く事も考えると、使い方次第では結構利用価値のある路線かと感じます。


韓国の地方都市を走るノンステップバス~慶尚南道馬山市にて

2007-02-04 | バス[大韓民国]

「MAKIKYUのページ」では昨年、韓国のノンステップバスとしてソウル市内を走る路線バスについて取り上げた事があり、首都圏(ソウル特別市とその周辺:概ね京畿道)ではまだ割合にすると少ないものの、最近は時々ノンステップ車を見かけるようになっていますが、MAKIKYUが昨年夏に韓国を訪問した際は地方都市でもノンステップ車が活躍している姿を目撃し、その一つが写真の車両です。

この車両は以前にも取り上げた事がある現代AEROCITYで、慶尚南道馬山Masan市の馬山駅で列車を降りて駅前の通りに出た際に偶然発見して撮影したもので、この車両への乗車は出来ていませんが、低床車以外でも新型路線車は天然ガス車両の普及率が高い韓国という事もあって、この車両も天然ガス車両となっており、ノンステップ車で床下にタンクスペースを確保できない事もあって、屋根上に巨大なタンクが載っているスタイルは特徴的です。

韓国でノンステップバスが地方都市で活躍している姿を見たのはMAKIKYUはこれが初めてで、まだ低床車の普及度が今一つという韓国の状況を踏まえると、馬山でこの車両が稼動している姿を見たときは少々驚かされました。

ただ韓国の路線バスを見ていて気になるのは、大方の車両が2段ステップ車という中で突如ノンステップ車が出現し、一方で両者の中間に該当するワンステップ車が見当たらない事は気になりますが、今後ワンステップ車もノンステップ車の様に徐々に活躍し始めるのか否かも注目したい所です。


万葉線7070形~加越能鉄道から継承した主力車両 & リンク先サイト追加のお知らせ

2007-02-03 | 鉄道[北陸]

「MAKIKYUのページ」では以前、富山県の高岡市~射水[Imizu]市の間を走る万葉線の新型車両・アイトラムに関して取り上げましたが、今日はアイトラム導入以前から走り続けている車両を取り上げたいと思います。

写真の車両は7070形と呼ばれる万葉線の主力車両で、富山市内を走る富山地方鉄道市内電車の主力車両・7000形とは扉配置以外は非常に酷似していますが、加越能鉄道から継承したつりかけ駆動のこの旧型車両は窓配置などにバリエーションが存在する様で、この7070番台の車両以外に7050番台や7060番台を名乗っている車両も存在します。

この車両は新型車両・アイトラムが導入された事により廃車も発生しており、まだアイトラムが追加導入される様ですので、更なる代替廃車も発生するものと思われますが、数の上ではまだまだ主力です。

また現在は旧型車両でも冷房装置取り付けが行われた車両が大半を占める日本の路面電車において、この形式は非冷房のまま残存している車両が多数運行されていますので、これは天井が随分すっきりとした印象を受けるのも特徴で、他都市の路面電車と同様に写真の様な広告付きとなっている車両も存在します。

MAKIKYUは昨年万葉線に乗車した際は片道だけの乗車で、新型のアイトラムだけでこの旧型車両には乗車していませんが、鄙びた印象の区間が多い万葉線に乗車する際にはこういった旧型車両も味わい深く感じ、アイトラムと乗り比べて見るのも面白い気がしますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様は如何でしょうか?

また本日より、中部地方の鉄道に関する話題を中心に取り上げ、特に北陸関連の記事を多数取り上げたサイト「金名線」(深夜急行様) <相互> とのリンクを開始しましたのでご案内致します。

URLは以下の通りです。
http://blog.goo.ne.jp/sinyakyuko/

なおこのサイトへのリンクにつきましては、トップページのBOOKMARKに1週間~10日程度は周知期間として掲載するほか、リンク集(1)から随時リンク可能です。

「MAKIKYUのページ」では鉄道・バス関連サイトや韓国・中国関連サイトをはじめ、それ以外の内容を取り扱ったサイトを含めてリンク先サイト様を引き続き募集しておりますので、「MAKIKYUのページ」へのリンク希望の方はコメント欄或いはメール(連絡先は「このページについて」の項目に記しています)にてお知らせ下さい。


神鉄バス~小規模ながらも個性的な車両が活躍

2007-02-02 | バス[近畿]

 

「MAKIKYUのページ」では先日神戸電鉄(神鉄)の電車に関して取り上げましたが、今日はその沿線を運行する神鉄バスについて取り上げたいと思います。

神鉄バスは神戸電鉄からバス部門を分社化した会社で、発足後は更に系列の会社を吸収合併していますが、元々神鉄沿線の限られたエリアのみを営業区域としていた上に、それも近年では路線の大半を同じ阪急系列の阪急バスに移管しています。

そのため現在の神鉄バス路線は鈴蘭台周辺などの一部に限られていますので、関西に住んでいる方でも乗車したことがないという方は結構居られるかと思いますし、MAKIKYUも昨年末に一度乗車したのみという有様です。

ただ現在の神鉄バスは小規模ながらも、鈴蘭台周辺は非常に起伏が激しく(神鉄電車に乗車された方は大都市圏郊外のベッドタウンにしては異例の場所である事は想像できるかと思います)道路状況も決して良いとはいえない為に、小型の車両が多数用いられているのが特徴です。

それも小型の車両というだけなら比較的ありふれたものですが、神鉄で使用している車両は鈴蘭台駅前にある制限高さの低いガード下を通過する為に、車高を通常車両より低くした特別仕様の車両が用いられており、他では見かけない非常にインパクトの強い外観が特徴です。

ちなみにこの特別仕様の車両は日産ディーゼル製小型車のRNをはじめ、日野製マイクロバスLIESSEでも同様に車高を低くした特別車両が運行されているのを目撃しており、RNも車両によって行先表示器の設置位置が異なるなど、幾つかのバリエーションが存在する様です。

このバスが走る鈴蘭台一帯は神戸の市内から山を越えた郊外のベッドタウンで、特に観光スポットなどが存在する様な所ではありませんが、この特徴あるバスをはじめ、この車両を用いて運行している路線もなかなか乗り応えがありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの鈴蘭台周辺を訪問される機会がありましたら、是非一度この風変わりなバスに乗車されてみては如何でしょうか?

写真は鈴蘭台駅前を発車する神鉄バスのRNと、制限高さの低いガード(駅舎左手)が存在する鈴蘭台駅前です。


カテゴリー新設と一部記事の移動について(告知)

2007-02-01 | Weblog

皆様、毎度「MAKIKYUのページ」へアクセス頂きありがとうございます。

「MAKIKYUのページ」は昨年5月に開設以来気紛れに更新を続け、当初は僅かだったアクセスもお陰さまでgoo blogアクセスランキングに登場する日もあるほどになりましたが、記事数が増大し「MAKIKYUのページ」の性質も開設当初から少々変わってきている事もあり、これに関連して本日以下のカテゴリーを新設致しましたのでご案内致します。

「小田急グループ」…小田急線やその乗り入れ線区、そして小田急グループの鉄道やバスに関する記事を扱うカテゴリーです。なお小田急グループ各社から譲渡された鉄道車両や路線バスに関しては、原則として各地域別のカテゴリーにて取り扱います。

「国内その他」…日本国内の船舶やB級グルメに関する話題は、今まで該当カテゴリーがない状況でしたので新設しました。
なお「Weblog」カテゴリーはMAKIKYUの旅行記や近況報告、このカテゴリーに該当しない記事や、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様への告知などを取り扱う項目とします。

また本日のカテゴリー新設に伴い、一部の記事が「首都圏[鉄道]」・「首都圏[路線バス]」・「路線バス[中部]」→「小田急グループ」へ、「Weblog」→「国内その他」へそれぞれ移設となっていますのでご注意下さい。


茨城交通キハ205号~国鉄標準色を纏った希少な存在

2007-02-01 | 鉄道[北関東]

 

先日長崎県を走る島原鉄道の閑散区間(南島原以西)が、まだ確定ではないものの廃線になるという話題が持ち上がり、これに伴って今は全国的にも数少ない希少な存在となっている旧国鉄キハ20系残存車両の去就が注目されていますが、キハ20系列は島原鉄道以外にも幾つかの事業者で活躍しており、その一つが今日取り上げる茨城交通です。

茨城交通は茨城県では有数のバス会社で、水戸を中心とした路線バスを多数運行し、東京でも同社の高速バスを見る事が出来ますが、鉄道は現在単線非電化の典型的なローカル線である勝田~阿字ヶ浦間を運行する湊線1路線のみで、この路線も乗客減により廃線を検討していると言われていますが、マイカー利用の浸透と公共交通離れが著しい茨城県では既に日立電鉄が廃線となり、もうまもなく鹿島鉄道も残念ながら廃線になってしまう状況で、これらに続く事がない様に願うばかりです。

その様な状況ですので、MAKIKYUも先月水戸周辺へ出向いた際はこの湊線にも乗車して来ました(他に鹿島鉄道や水郡線にも乗車し、この日は茨城気動車三昧でした)が、湊線の車庫がある那珂湊駅で下車して停車中の車両を撮影したうちの一枚がこのキハ205号です。(茨城交通には他にもキハ20系列譲渡車はありますが、国鉄標準色は1両のみです)

MAKIKYUが訪問した際にはこの車両は稼動しておらず、乗車したのは他の旧型車両(これも床が板張りで良い感じでした)でしたが、このキハ205号は見た所ではなかなか綺麗に手入れされている様で、正真正銘のキハ20系はJRには存在せず(2エンジンのキハ52系が若干残存しているのみです)、ましてリバイバルとはいえ国鉄標準色となるとかなり希少な存在です。

そのためこの車両はCM撮影などにも引っ張り出され、走行写真を撮影される方などからも絶大な人気がありますが、前面窓に掲出された「ワンマン」表示や戸袋窓に貼られた車椅子マーク、それに茨城交通の車両である事を主張している側面の社紋などは、21世紀の現代に茨城交通で活躍している事を示す証となっており、この様な姿もまた興味をそそられます。

また茨城交通湊線では、この車両以外にも複数の昔を思い出させる塗装を纏った旧型気動車が存在し、それ以外にもバスと同様の塗装を纏った旧型車両や新型の軽快気動車が運行されるなど、小規模ながらも新旧様々な車両が入り乱れて走る魅力的な路線ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も水戸周辺へ足を伸ばされる機会がありましたら、是非湊線に乗車されてみては如何でしょうか?