きょうは“父の日”、らしい。
「研究者の卵」をしている上の息子が、ほしいものをプレゼントしてくれるという。
息子は、今年から任期制の研究員に採用され、非常勤講師の口も得ることができたので、そこそこの収入がある。
せっかくなので、先日の朝日新聞の全面広告に載っていた『日本直販』の広告にあった“USB/SD スロットレコードプレーヤー”というのを希望しておいた。
レコードプレーヤーは持っていたのだが、長い間使わないでいたらターンテーブルが回らなくなってしまった。
中を開けてみると、モーターとターンテーブルを繋ぐゴムのベルトが埃と溶けたゴム(?)でネバネバになっていた。
その後、買い換えることもなく何年も放置してあった。
したがって、レコードも死蔵されたままになっていた。
あまり“誕生日”とか“父の日”だからということで、とくに何かがほしいということはないのだが、今回は、こいつ(“レコードプレーヤー”)をもらってもいいな、という気がおきた。
さっそく息子が、先週『日本直販』にネットから申し込もうとしたが、発送まで3週間と言われたらしい。
それでは父の日に間に合わない。ネット上をあちこち探して、同じ品物を6月21日着で配送できる店を見つた。値段も『日本直販』より少し安かったので、そこに注文した。『トレジャーマーケット』というところだった。
そして遅れることなく今日の昼すぎに到着した。
「お買い上げありがとうございます。商品を気に入っていただけたらレビューをお願いします」という手書きの手紙が添えてあった。気に入った。
夕食後、家族4人で近所の公園でジョギングをしてから、さっそくレコードを聴いた。
まずは、サイモンとガーファンクルのベストアルバム、ついで、ハイファイセット、カーペンターズ、・・・。
1万5000円ちょっとのプレーヤー、スピーカーも内蔵だが、意外に悪くない音が出ている。久しぶりにレコードを聴くと、デジタルとは違ってやわらかくて懐かしい音である。
サイモンとガーファンクルを聞いた下の息子が、「おれもまたギターやろうかな」と言った。
最初はレコードが劣化する前にUSBメモリーに録音しようと思っていたが、プレーヤーで聞いたほうがレコードらしくて、わざわざデジタル化しなくてもいいような気がしてきた。
いかにも“団塊”世代のオヤジを狙った商品だが、ま、今回は、まんまとしてやられた。