チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

イワシのお刺身

2024年12月09日 | お夕飯

晴、6度、61%

 寒くなると脂の乗った魚が出回ります。日本に帰ったら美味しいお魚が食べれると帰国したのは7年前、近くのスーパーの魚売り場には海外からの魚ばかりが並んでいました。「サバ」は美味しいと思うものはノルウェー産です。地元で獲れた「サバ」は驚くような値段がついています。地元の魚を売りにした新規オープンのスーパーも当初はいい魚が並びますが、次第に売り場に活気がなくなります。ですので週一回、スーパーも含めて魚屋を巡ります。

 この冬、お野菜が高騰しています。大根、白菜、青物の葉っぱは昨年の倍以上だと聞きます。少し辺鄙な場所に「市場」があるのに気づきました。野菜や果物が並んでいます。テント張りの市場です。懐かしさも手伝って行ってみました。野菜はどこも高値です。奥に肉売り場が見えたので行くと、対面での量り売りのお肉屋さんでした。一番奥に魚屋がありました。想像していたより大きい市場です。長い間口の魚台の後ろでは、魚を捌くおじさんが4、5人立ち働いています。「アワビの刺身できました。」と常連のお客に手渡しています。並んでいる魚はほぼ福岡地元、遠くても対馬産です。家の冷凍庫にはまだお魚が入っていますが、何か買ってみようと思いました。「タイ」も「タチウオ」も新鮮なのが見てとれます。氷水に沈んでいる魚の上に「お刺身にできます。」と書かれていました。つまみ上げると「イワシ」でした。丸々太った「イワシ」、一匹の値段は「イワシ」の値段ではありません。奥のおじさんに「イワシ一匹お刺身にしてください。」と頼みました。「イワシ」がお刺身にできるほど新鮮なものは帰国以来デパートの地下で見たものだけです。福岡に入ってくる「イワシ」は宮城県、千葉県が大半、加熱しなくては食べられない距離です。刺身に造られ、氷入りのビニールが添えられて手渡してもらいました。

 「サンマ」「イワシ」青物のお刺身が好きです。新鮮であれば青物の匂いはありません。「イワシ」のお造り、見ただけでも脂のノリがわかります。口に含むと脂が溶けて甘味を生みます。お肉ほどのお値段の「イワシ」のお刺身です。

 お野菜を買うつもりで行ったのに買ったのは「イワシ」だけでした。帰ってレシートを見てもう一つびっくりしました。この魚屋さん、私が小さい頃母に連れられて毎日、父の夕飯につけるお刺身を買いに行った店でした。店はとっくに閉まって市内に数軒、料亭を営んでいることは知っていましたが、まさか魚屋としてこんなところにあったとは。しばらくこの魚屋さん通いが続きます。

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植物の冬支度

2024年12月08日 | 庭仕事

雨、9度、61%

 今日は日中も気温が上がらない一日になりそうです。明日の朝の気温は5度を下回ると予報が出ています。庭にある熱帯性の植物を室内に入れました。

 「プルメリア」はモモを想う花です。私にとっては中国名「鶏蛋花」と心では呼んでいます。ハワイのレイの花、香り高く白く柔らかな花びらで真ん中は黄色。つまり「目玉焼き」に似ているから「鶏蛋花」です。この夏は強風で枝が折れそうになりました私が添木をして支えています。何よりも高さが倍になりました。昨年は居間に取り入れたのですが、もうそんな大きさではありません。陽の当たる座敷の縁側の角に持ち込みました。 座敷は滅多に火を入れません。寒い部屋ですが、日差しがあるのが幸いです。本来「プルメリア」の冬越しは、秋に葉を全部取り除き、水遣りをやめて春まで置くのがおすすめです。昨年からやり方を変えました。葉はつけたまま、樹皮の様子を見て少量の水を与えています。

 「ボストンファーム」は観葉植物です。あまりにも大きい我が家の「ボストンファーム」は夏は外で育てています。この親株は、香港に渡ってすぐ買ったのですでに40歳近い年齢です。春には株分けをして見るも惨めな姿ですが、夏で葉を茂らせ株を太らせます。私にとっては優秀な観葉植物です。大きい上に枯れた細かい葉の始末が大変、階段下の椅子の上で冬を過ごしてもらいます。

 庭植えの植物の寒さ避け、霜除は今日の仕事です。暑さ、水不足で我が家ばかりか園芸農家のハウス栽培の苗にも影響が出ていると聞きます。切花も高騰しています。いつもなら店頭に並ぶ苗もまだ入荷無しです。

  座敷は緑など置く必要がないほど窓いっぱいに庭の緑が飛び込んできます。「プルメリア」、部屋全体のバランスを崩さずこの冬の居場所を得ました。

 どんな冬になるのかしら?春を待つための植物たちの冬支度です。

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イルミネーション

2024年12月07日 | クリスマス

曇、10度、59%

 庭には照明が夜になると灯ります。クリスマスにに向けて昨年から「雪だるま」のイルミネーションを足しました。「雪だるま」のイルミネーションはモモと歩いた香港のミッドレベルの思い出です。このイルミネーションを私が見たいばかりに遠回りした冬の散歩でした。庭のイルミネーションを見るのは私だけ、年末孫が来る頃まで灯しておくつもりですが、昨年はちっとも興味を示しませんでした。ばばはがっかり。「雪だるま」の顔を見ているとつい私も微笑みます。

 寒くなると広い座敷は素通りします。座敷に飾っているクリスマスツリーはアイアンのキャンドルスタンドです。飾り物は白木の小さなオーナメントだけ、派手さがないのですが小さな「サンタクロース」のイルミネーションをつけました。 夕方散歩から戻るとスイッチを入れます。普段ならもう座敷には入らないのですが、このイルミネーションを見たいばっかりに幾度か座敷のドアを開けます。 

 福岡の中心地のライトアップや照明が毎日ニュースで伝えられます。その度、香港の眩いイルミネーションを思い出します。今年はどうなんだろう?香港の主人がきっと写真を送ってくれるでしょう。

 幾つになっても「クリスマス」が好きです。

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干し柿!

2024年12月06日 | おやつ

曇、11度、57%

 渋柿を干して約ひと月、小さく干からびた「干し柿」ができました。麻紐で吊った柿を紐から外しました。 雨の多いこのひと月でした。お日様も少なかったけど風はよく吹きました。深い軒下に干したので、雨で取り入れることもありません。柿がぶら下がっている光景が好きです。

 少し揉みました。「ころ柿」より柔らかく「あんぽ柿」より硬い我が家の「干し柿」です。早速、昨日のおやつにほうじ茶と一緒に食べました。 干している間、生の「富有柿」をいただきました。よく熟れた「富有柿」は秋の甘味です。干しただけなのに「干し柿」はその甘さを変えます。渋も抜けます。アルコール消毒をして干しただけです。ネットリも生柿とは違います。種の周りが一番美味しいのは生も干したのも変わりません。鄙びた味です。

 

 香港にも「干し柿」がありました。「柿餅」と書かれて売っています。粉が吹いていますが縦方向に柿を丸くつぶしています。一度だけ買って食べました。なぜだろう?甘くなかった記憶があります。「柿餅」を買う人もあまり見かけませんでした。

 よく揉んで、缶に収めました。 ピッタリ2缶。家族の帰りを「干し柿」も待ちます。

 居間のテーブルの上には、私がいつでも食べれるように蓋つきに入れました。 ついつい蓋を開けてしまいそうです。

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黄色の銀杏

2024年12月05日 | 散歩

曇、9度、61%

 福岡地方は雨が少なく猛暑だった10月までとは打って変わって、11月は過去最高の雨量だったそうです。青い空が広がるとついつい遠くまで足が動きます。

 家の玄関から数メートルの国道の「銀杏」が見事に黄色くなりました。 黄色の「銀杏」に青空のコントラストが胸に支えていたものを吹き飛ばしてくれました。この道をまっすぐ行くと「欅」の街路樹になります。「欅」はすでに散り始め、朝早い時間、清掃の方達が落ち葉を集めて回っています。「欅」の落ち葉が舞う中を車で走るのは好きな時間です。

 国道から脇道にある「メタセコイヤ」はまだ赤く染まっていませんでした。 南方にしては立派な「メタセコイヤ」が6本並んでいます。空気が甘く香ります。秋には珍し香りです。帰国して7年目、もうこの香りの元が何だか私はわかっています。見回すとホラ、ありました。日本「柊」の小さな花です。 「金木犀」の香りをグッと薄めた香りなので気づく方が少ないかもしれません。

 高い木と空を見上げながら目的なんてありません、ただただ歩きました。ココと一緒の散歩の楽しさとは違います。家を出る時、胸にあったものたちが少しづつ消えていきました。家の戻ると、ココはベットで長いお昼寝中でした。心地よい疲れが気持ちよく、67年生きて来たことを空に向かって感謝しました。

 週末から真冬になるそうです。雪になるかもと天気予報が知らせていました。この美しい「銀杏」が風に吹かれ散り始めます。

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黒鯛

2024年12月04日 | お夕飯

晴、8度、60%

 魚屋さんの店先が賑やかになって来ました。お魚が美味しくなる季節です。しかも早々にクリスマスやらお正月用の魚も並んでいます。福岡は「鯛」が美味しい土地です。養殖のおかげで一年中「真鯛」が取れるようになったそうです。昨日、珍しく「黒鯛」が一匹だけありました。小振りで30センチほどの「黒鯛」です。 鱗やお腹をとった後に写真に収めたので貧相です。「黒鯛」を見てるとおじさんが「脂が乗ってるよ。」と声をかけてくれました。一匹だけだからでしょうか「まけとくよ。」

 お夕飯は軽く塩をして焼いた「黒鯛」でした。身の盛り上がり具合、脂の乗り、なかなかです。ただ磯臭さがつきものの「黒鯛」です。「サザエ」のような磯の香りは好き好きです。私はさほど気になりません。味はというと、「真鯛」の方がクセがなく甘味が優っていると思います。「黒鯛」はもっさり感が残ります。

 何年振りに食べた「黒鯛」でしょうか?釣り人はこの魚を釣り上げるのは面白いと言います。香港でもたまに魚屋に並んでいましたが、人気のない魚でした。この魚屋に並ぶ魚は概ね地元のものです。遠くても対馬、山口沖、魚も養殖などで季節感がなくなりました。スーパーに並ぶ「タコ」など輸入品です。地元の魚が食べられることに感謝します。

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自撮り

2024年12月03日 | 自分ごと

曇、11度、4%

 写真に収まった自分が好きではありません。写真屋の娘です。写真を撮るのは好きなのに、自分を写真に映されるのはとても苦手です。ですから「自撮り」はしません。

 「自撮り」の好きな方はみなさん美形、写真写りの良い方ばかりです。父は「写真」は字の如く真実を写すのだと言いました。だから私は写真写りが悪いのではなく、元々が不器量だということです。

 昨日、デッキでぼーっとしていました。考え事をして心が沈んでいました。座り直したらテーブルの上の暗くなったパソコンの画面に私が映っていました。青い空、葉がすっかり少なくなった木。逆光ですので私の表情も服装の細かいところも分かりません。ただ私が映っていました。そこで、横にあったスマホでパソコンの画面をパチリ。

 これも「自撮り」というのでしょうか。

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ステンドグラスの灯り

2024年12月02日 | 身の回りのもの

雨、11度、80%

 この家の改築が終わったのは8年前です。7年前帰国して住み始めると、以前なかった場所に電燈線が出ているのに気付きました。玄関の三和土の上です。三和土を上がった2畳の玄関の間にはこの家らしい和風の照明器具をつけました。 この灯りは4球の電球のおかげで思ったより明るく、これで十分と思っていたのですが、三和土の上の裸の電燈線が目障りでした。二股に分かれた電燈線はみっともいいものではありません。そこでこの家らしからぬ「ステンドグラス」のシェードを買い私が取り付けました。ところがスイッチを押しても明かりがつきません。庭の照明の修理に来てくれていた電気屋さんに見てもらったら、「この電燈線、電気が来てないよ。屋根裏から配線をやり直してもらいなさい。」と言われました。途端に億劫になりました。「屋根裏」しかも出費が嵩みそうです。そんなわけで明かりがつかないまま、7年が過ぎました。

 11月も終わりの頃、急にこの「ステンドグラス」に灯りを入れようと思い立ちました。見積もりに来てくれた電気屋さんがその場で配線のやり直しをしてくれました。微量な電気は来ているけれど、どこかで電気が漏れているとの診断でした。2階から屋根裏に入り、2時間近くかかりました。若いお兄さんが手際よく仕事をしてくれました。

  こんな風に三和土の上を照らします。バラの模様の「ステンドグラス」です。小ぶりでさして明るいわけではありません。電気屋さんが帰った後も嬉しくてしばらく玄関にいました。 飾ってある額に写り込む「ステンドグラス」もいい感じです。色合いがこれからの季節に温かさを運んでくれます。

 「ステンドグラス」に興味が出たのは帰国後です。小さい時から教会のステンドグラスに馴染んでいたはずなのに、美しさを知らずにいました。この春の「マチス展」ではたくさんの「ステンドグラス」が紹介されていました。ますます好きになった「ステンドグラス」です。

 壊れたもの、使えないものが家にあるのは好もしくないと思います。それぞれがその役割を果たしてこそ「もの」です。まして家の顔の玄関です。明かりがついたことで空気の流れも変わると信じています。新しい年が来る前に家自体も整えました。電気屋のお兄さんも「可愛い明かりですね。」と言ってくれました。私の心にも明かりがつきました。

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師走 ついたち

2024年12月01日 | クリスマス

曇、8度、71%

 今年もあと一月、時間が速く過ぎます。12月らしい寒い朝を迎えました。

 帰国以来、クリスマスはほぼ一人で迎えました。おそらく今年も一人です。それでも家の中はクリスマス模様に飾ります。クリスマスの準備は心が温まる時間です。  アイアンのキャンドルツリーに飾るのはもう40数年、この白木の飾りです。その昔、アメリカからやって来ました。白木が薄茶色に変色しています。飾り棚には、 ディアドロの小さなツリー、 ツリーを刺した私の刺繍額です。こちらも麻布が黄変しています。どれもこれも私とずっと一緒に歩んできたクリスマスの飾りです。床の間も26日まではクリスマスの飾りです。 大きな床間に不釣り合いな馬小屋の「マリアとキリスト」の刺繍額、 庭に7年間生きていた小さな「柊」を金色の缶に植え替えて、赤い実をつけて飾りました。 床の間はどう飾っても静かな空間になります。

 床の間前のコーヒーテーブルに置いた本は、「クラブツリーエヴリン」のクックブック。 古い古い本です。幾度も読み返しています。イギリスの料理は美味しくないと言われますが、この本からのレシピで今も作る料理があります。

 もちろんテーブルクロスは赤い色。暖かさを呼びます。 冬はますます陽が少なくなるこの家です。着るものに赤い色を身につけないので、目に入る赤は貴重です。

  モモのカレンダーはお風呂上がりのモモ、6歳の時です。私のバスローブにしっかり包まれています。香港も冬は少し寒くなります。懐かしい一枚です。

 私と一緒に歩んで来てくれたものに囲まれて心温まる「師走」の始まりです。

 

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和久傳「果椒」

2024年11月30日 | おやつ

雨、10度、58%

 ここ数日雨風が強くすっかり冬の装いになりました。十一月も最後を迎えました。雨で閉じ込められて家にいてもすることが次々に出て来ます。忙しい時こそおやつ時間を大事にします。

 昨日は和久傳の「果椒」の封を切りました。友人からの贈り物です。 字からもわかる通り「山椒」のお菓子です。山椒を加えてカラメリゼしたゴロリとしたナッツやドライフルーツの塊が入っています。「山椒」好きな私を思っての贈り物です。風が強いのでデッキでなく部屋でお煎茶と一緒にいただきました。赤いフルーツはクランベリー、ヘーゼルナッツ、アーモンドと贅沢なほどにゴロゴロ。ナッツを毎日欠かしません。健康志向とかではなく単に好きです。噛んでいるうちにひょいと「山椒」が口に当たります。もちろん痺れるほどではありません。香りの調和を楽しむお菓子です。

 いいお店の丁寧に作られたお菓子はお菓子だけでなく、包装や添え書きまでに心配りを感じていい勉強になります。 外包みの和紙は手触りが良く、書かれている「青山椒」の絵も「果椒」の文字にも見入ります。 添え書きは和紙ではありません。外包みの格を落とさぬ洋紙が使われています。「果椒」の作られた所以が書かれていますが、その文体が柔らかい。

 お菓子自体を包んでいたのは「薄板」です。 紙で出来た「薄板」が流通している中、厚めの木の「薄板」です。とじ紐は紙でその薄緑が「山椒」の色です。

 代金にこれらの全てのお値段が入っているから当たり前と言えばそれまでですが、和菓子、洋菓子に限らず包みやネーミング、その書体までお店の趣向を感じ楽しみます。

 いい和紙は捨てれません。本物の「薄板」も何かに使えそうです。窓の外は雨風で荒れていますが、豊かなお茶の時間を過ごしました。今日はコーヒーと「果椒」をいただくつもりです。

 

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