曇、10度、94%
「クリスマスローズ」を知ったのは50年近く前のことです。「デンマークのクロスステッチ」の図案に見たことのない花がありました。俯きかげんに咲くその花の刺繍を2つ刺しました。初めて「クリスマスローズ」を見たのは10数年前、冬のアムステルダムでした。雪の降る中クリスマスの花市でその花を見ました。遠くからでも「クリスマスローズ」だとわかりました。「いつか自分で育てたい。」
30年住んだ香港には「クリスマスローズ」はありませんでした。8年前に日本に帰国、もちろんすぐにふた株、庭に植えました。 花の品種改良は年々勢いを増しています。色、花の形、葉の色。この8年間、新しい花を求めて庭の「クリスマスローズ」は数が増えました。昨年の猛暑で4株枯らしてしまいました。残った株が花を咲かせてくれています。
深い紫、奥の蕊の色が赤い種類です。蕊の色が黄色一色ではなく、アクセントのように色を帯びる種類です。2日前に開いたこの花も、
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蕊の数本が濃い赤や紫です。
全体の花姿を見るのも楽しみですが、一つ一つの花を地面に顔を近づけて覗き込む毎日です。「綺麗だ。」
品種改良も進み愛好家も増えるので株の値段が上がっています。失った分、新しく欲しいと思ってもすぐには手が出ません。実はある知らせを待っていました。園芸店から私の誕生月の今月、毎年割引のハガキをいただきます。やってきました!昨日、20%オフのハガキを握って園芸店に向かいました。
新しく庭に迎えた2株を紹介します。
ちゃんと名前を持っていますが、私は全部「クリスマスローズ」です。一つ一つの名前は覚えられません。八重咲は豪華ですが一重のカップ咲きの花に強く惹かれています。「クリスマスローズ」は発芽から開花まで2年3年時間がかかります。株が充実すると花の数も増えます。気長く花を見守ります。秋には大きくなった株を株分けします。真夏をどう乗り切るか、今から気持ちが張っています。
「クリスマスローズ」の自慢話でした。