曇、11度、68%
30年前の香港の公園などにある公共トイレは衛生的にも治安的にも入り辛いものがありました。大きな施設内のトイレはトイレの掃除のおばさんがいても普通のトイレでした。公共トイレの改善は2003年のサーズに始まり、今では身障者が昼間は掃除と管理を含めて必ずいます。トイレットペーパーも備え付けられました。画期的です。
セントラル、金鐘、などの中心部の商業ビルのトイレは驚くぐらいスタイリッシュになりました。以前からトイレのおばさんがいましたがトイレの作りそのものが美しい。ホテルのトイレよりも素敵です。
これは個室内。化粧直しの鏡もついて広さも十分です。ある映画館のトイレは個室の中に小さな洗面も備えられています。多くの利用者が鏡の前で混雑しないためです。
大きな中華レストランのトイレもミッシュランが対象の店などは店の雰囲気に合わせたトイレ作りです。トイレのおばさんがいますが、いつ頃からかチップを置かなくなりました。以前はトイレに行くときは小銭の用意を忘れずにしたものです。「心付け」です。律儀な日本人はチップを忘れると戻っておばさんに手渡していました。今でも手を洗った後にタオルを差し出してくれるおばさんがいるとやはりバックから小銭を出します。でも昨今は大半が備え付けのペーパータオルです。
明るく清潔な公衆トイレは気持ちよく感じます。日本の公共トイレでここまで豪華なものには出くわしません。東京ではオリンピックに向けてトイレ施設の充実を図っていると聞きます。清潔で心地よい公共トイレは人の手での管理が必要です。数も必要でしょうが、わっと印象に残るトイレも作って欲しいものです。