チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ポルトガルのイワシ

2015年05月08日 | 旅行

曇り、27度、85%

 ポルトガルの国の文化に初めて接したのは、ポルトガルではなくマカオでした。当時、まだ中国に返還される前のポルトガル領マカオでのことです。香港からフェリーで約1時間のマカオ、のんびりとした街でした。香港の喧噪がありません。20年ほど前は、ひと月に一度行くほど通い詰めたマカオです。のんびりはもちろん、イワシを食べる楽しみがありました。香港、今でこそ日本からイワシが空輸されますが、当時は手に入りませんでした。もちろん近海では捕れません。マカオのイワシは、ポルトガルから冷凍で入って来ていました。それほど、ポルトガル人にとっては切り放せないイワシです。念のため、イワシよりも干タラの方が料理には多く出てきます。

 ポルトガル本土では、5月から8月にかけて収穫量が多くなるそうで、この期間はイワシ祭りもあるようです。今回の旅の大きな目的は、主人が勤める会社のポルトガル工場の開業25周年記念の式典出席のためでした。つまり、プライベートな旅行ではありませんでした。2日続けてのリスボン市内での式典の後、リスボンより北にあるポンパルの工場で、そこで働いてくれている人たちも交えての昼食会がありました。行く前から野外でのイワシバーベキューと聞いていたので、私は期待に胸膨らませます。当日、お天気が心配だったので大きなテントが張られていましたが、工場の前庭には、 こんなブリック造りのしっかりしたバーベキュー用の窯があります。日頃も工場職員のバーベキューのため使われているそうです。お天気上々。この私、カメラ片手に、皆さんご一行を離れて、バーベキューサイトに向かいます。焼かれている横には、捕れたてのイワシが、クーラーボックスに岩塩をまぶされて入っています。 非常にシンプルな塩焼きです。今回焼いているのはケイタリング会社の人たちでした。

 この昼食会は今回の会食では規模が一番小さく100人ほど。焼かれたイワシは、大皿にのせられて各人のお皿にサーブされます。 オードブルの次に出て来たのが、イワシ。これだけたくさんの人に一度にサーブされるのに、ジュルジュルこそいっていませんが、熱いイワシです。現地の人はこのまま食べます。日本から来た人のテーブルには、何処から持って来たのかキッコーマンのお醤油の小瓶が廻っていました。私はそのまま頂きます。私が欲しかったのは、ヨーロッパのレモン。大きさは私たちが見慣れているレモンの3倍ほどもある大きなレモンです。そして酸味が強くない、優しいレモンです。15年前にポルトガルに来たおり、やはりこの工場の10年目の式典でした、電車の窓から家の庭にたわわになる大きなレモンを見て以来、あのレモンに憧れています。

 早速2匹目を頂いて、3匹目をと思っていると、どなたかがこの後、ブタの丸焼きが出て来ると言います。そこで、残念ながらイワシは2匹で止めました。旬だと言う割には、日本のイワシほど脂が乗っていません。

 前回のポルトガルでは、イワシが一匹も出てきませんでした。つまり、オーソドックスな干ダラ料理でした。最近とんとご無沙汰のマカオですが、マカオのレストランでも、こうして外で焼いたイワシを出してくれます。

 たくさんの文化を日本に伝えてくれたポルトガル、ザビエルは日本に来て宣教中、きっといわし料理や日本のお米に自国ポルトガルを懐かしんだと思います。

 

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旅先からの手紙 リスボン

2015年05月06日 | 旅行

晴れ、11度、リスボン

 旅に出ると、必ず、息子にはがきを出しました。はがきを探す、郵便局や切手を探す、ポストを探す、旅は緊張が伴いますから負担になることもあります。それでも、何となく習慣になっています。

 息子ばかりか友人に書き送ることもあります。旅先でも早起きです。家ならすることたくさんですが、いかんせん旅先のホテルの朝はすることがありません。主人に迷惑のかからぬように、そっと風呂場やベットの下で手紙を書きます。そうして書いたはがきも、どうしても郵便局が見つからずホテルのフロントに頼むことがありました。あれは、コルカタからだったでしょうか、6枚ほどのはがきが日本の息子や友人宅についたのは、なんと2ヶ月後のことでした。

 今回も、書いたはがきを持ったまま郵便局を探しますが見つかりません。尋ね尋ねて、やっと手に入れた切手。日本までは0.8ユーロでした。 郵便局のお姉さん、2種類の切手から選んでいいと言ってくれます。旅行客と思ったからでしょうか。私が選んだのは、急な坂道に建ち並ぶリスボンらしい家並みの切手です。郵便局の外のポストにポトンと落ちる音を聞くと、肩からすっと重荷がおりました。申し訳ないことに、切手探し、郵便局探し、いつも主人が付き合ってくれます。

 この旅行からは、孫宛、息子とお嫁さん宛、同じ家に2枚着くと思います。

 通常リスボンからは1週間と聞きました。無事に着いてくださいね。

 

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リスボンの小さな花

2015年05月04日 | 旅行

晴れ、17度   リスボン

 リスボンにに入ったのは昨日の午后、肌寒いロンドンから来ると温かさにホッとします。体がのびのびします。日本より温かい香港に永く住んでいると、知らず知らず寒さに弱くなっています。

 朝ご飯の後は主人も私もお仕事に入ります。ならばと早朝散歩に出かけました。陽が上り始めました。主人はこの辺りにも年一回はやって来ます。自分なりの散歩のルートがあるようです。

 月曜日ですから、人たちは気怠さを抱えたまま仕事に向かっているように見えます。その様子を横目に見ながら、ホテルに近い公園に入りました。土のある所を足の裏に感じながら歩きます。土を感じるなんて滅多にない香港の生活です。早朝の露に濡れた土は丸い香りを発しています。そしてそこには、その土に根ざす生き物が青青としています。

 タンポポのむく毛、 可愛いなあ、この表情。花も好きですが、ふっと吹けば飛ぶこの綿毛の魅了は、花の黄色より私を誘惑します。

 高く私の身長ほどもあるこの植物は、 名前は分かりませんが姿がきれいです。はっきりと自己主張が出来る植物です。

 でも、地面い這いつくばる小さな花は自己主張をしません。 鳥に踏まれ人に踏まれ、それでも花を付けます。道行く人もほとんど目を向けない小さな花です。南ヨーロッパにも日本と同じような小さな花が咲いています。それが、どれだけ人の気持ちを和ませているでしょうか。

 ポルトガルは日本に鉄砲やカステラやカルタを運んできました。そんな遠いのこの土地にも日本と同じ花が咲いています。この写真を撮った直ぐ後、雨が降り出しました。小さな花たちは水を受けて、またひと際、空を仰ぐことでしょう。

 アフリカという一番遠くにある大きな島が近くに感じるポルトガルです。人の肌の色も話す言葉も違うちょっと想像がつかない人の集団が織りなす国がポルトガルだと感じます。2日前までいたロンドンとは北と南の差でない違いを見ることが出来ます。日本と違うのは当たり前ですが、そのおおらかな空気は人の精神まで箍を緩めているようです。

 土のにおい、露に濡れた葉っぱ。健気に咲く花たち、生きてることを教えてくれます。

 小さな花に元気をもらった私です。その私がリスボンの中心地で撮った見出し写真は、見ているだけで、生きてることって世界中、みんな同じなんだと強く感じるものです。この犬の姿勢は、人間だって真似できない何かを物語っています。

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国境を渡って、深圳へ

2015年04月17日 | 旅行

晴れ、21度、84%

 我が家を出て、バスで中国との国境に辿り着くまで、一時間ほど、これも高速道路の整備の賜物です。香港側の国境を出ると、乗って来たバスに再び乗ります。乗ること数分で、中国側のパスポート検査の建物につきます。この建物に近付くにつれて、中国色が強くなります。空気が俄然変わります。聞こえる言葉も、広東語とマンダリンが入り交じるのではなく、マンダリン一色。深圳は広東省ですが、言葉はマンダリン。中国各地から働きに来る人が後を絶ちません。不思議なことに、深圳よりまだ北の広東省の省都、広州に入ると言葉は広東語に代わります。私など、広東語が少し分かるくらいですから、マンダリンや他の中国語の区別もつかないまま、広東語が耳に入って来るとホッと安心します。

 随分以前のことです、マカオに一泊したことがありました。朝ご飯にホテルのコーヒールームに行くと、中国人の観光客の人が団体でご飯の最中でした。何処の朝食も大方ビュッフェです。お皿が並んだ長いテーブルを見てびっくり、お皿のうえには食べ物が殆ど残っていません。キッチンの人が新しい食べ物が載ったお皿を運んで来ると、団体の中国人、一斉に詰めかけて、スプーンを横倒しにして自分のお皿に食べ物をよそおいます。ごっそりとテンコ盛りにお皿にのせるわけです。これでは次の人の食べるものがありません。見ていると、テンコ盛りの食べ物、ちょっと食べて残して行きます。テーブルの上は、残った食べ物の山。朝から食欲のあるこの私ですら、げんなりと食欲減退でした。

 そんな経験がありますから、中国のホテルの朝のコーヒールームは苦手です。今回も朝からお腹はグーグー、実はその前の晩、主人と私は2カ所で夕飯を頂くはめとなりました。ご飯だけではありません。二人して、しこたまワインも頂戴しました。2軒目は、お付き合いですから、わざわざ出していただいたものを残すわけにはいきません。ホテルに帰るタクシーの中で、明日は朝もお昼も食べれないと言ったのはこの私です。にもかかわらず、目が覚めるとお腹が空いてます。健康な証拠です。主人に付き合って、広い公園の散歩を終えて、やっと目指すは朝のコーヒールーム。ビュッフェです。ちょっと嫌な思いが頭をよぎります。

  温められた、デニッシュ。シリアルもサラダも充実しています。中国では数年前まで、ホテルですらコーヒーが美味しくありませんでした。美味しいコーヒーもたっぷりと頂けます。

 でも折角ですから、中華料理の朝ご飯を。 チャーメン。 四角い蒸し器は、何とすっきりと素敵です。お饅頭の類いが揃っています。

 何処に行ってもビュフェの締めはヨーグルト。  中国最大手の蒙牛のヨーグルトは凄く甘くてヤクルトみたいでしたが、さっぱりと美味しくなっています。

 私がちゃんと朝ご飯を食べれたということは、周りの中国の方達がテンコ盛りをしなかったからです。食べる分だけ取って来て、テーブルの上もきれいなままで立ち去って行きます。

 中国の人たちも、少しずつ公共のマナーを身につけ始めていると感じます。時間がかかっても、他所の国で恥をかいて覚えて行くことかもしれません。

 でも、たった国境越えただけで、 このようにFBの写真やYouTubeの画像が受信できなくなりました。中国の人は、煽動され易い人種かもしれません。情報規制が国主導で行われていることをつくづく感じた今回の深圳行きでした。

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キャセイパシフィックラウンジ 福岡、台北

2015年03月02日 | 旅行

曇り、17度、83%

 昨日の続きになります。福岡からの帰路は、台北経由、一旦飛行機を降りてのトランジットです。国際線は、概ね出発時間の2時間前には飛行場に入るのは、どこの国でも同じようです。福岡では、朝の10時発の便に乗るために8時過ぎには飛行場に入りました。日本で山のような買い物をした台湾人、大きなカートをひいて長い行列を作ってチェックインしています。福岡の国際空港は、徐々に便数を増やしてはいるものの、スペースも見渡すだけのゲート数です。

 福岡では、キャセイは、同じワンワールドグループのJALの「桜ラウンジ」を使わせてもらっています。何分にも狭い飛行場ですから、この「桜ラウンジ」他のワンワールドグループの7,8のエアラインが使っています。食べ物飲み物のサービスエリアは、 これだけ。まず、コーヒーは作り置きのコーヒーが保温台に乗ったまま。缶にはいった飲み物は、ビールのみ。食べものは、このコーナーの外れに 井村屋の肉まんを温める機械が置いてあり、冷凍の肉まんが温まるのを待ちます。他にはJALのカップ麺、SKYでシリーズが見本で出ています。SKYで蕎麦を頼めば、奥からお湯が注がれて出てきます。つまり、カップ麺の持ち出し禁止を体よくしたもの。クロワッサンと書かれた袋入りのパン、実際はクロワッサンのにおいだけの普通のパンです。これだけ。カップ麺の頼み方は、外人の方にはチンプンカンプン、やっと日本人の頼み方を真似して、麺にありついていました。井村屋の肉まんについて兎や角言いたくはありませんが、ラウンジで食べるの?と思います。

 白人の男性が2人入って来て、見渡すなり、ビールを片手にラウンジを出て行こうとしました。すると、受付の方が、ビールの持ち出しもダメですと言っているのが聞こえます。狭い上に、台湾人の子供たちが大騒ぎ。椅子もリラックスできるものではありません。最悪はトイレです。トイレの数一つ、狭い狭いトイレでした。当然窓は一つもなく、穴蔵のようなラウンジです。もちろん、JALに乗る方もこのラウンジを使うわけですから、他のエアラインだからというわけではありません。あまり気持ちのいいラウンジではありませんでした。

 さて、一時間半ほどのフライトで、台北桃園国際空港に到着。私の乗っていた機体は一時間後に、香港に向けて飛び立つのですが、私はそのまた一時間後の別の飛行機に乗ります。そこで、台北のキャセイのラウンジへと向かいました。この桃園空港でトランジットはよくしますが、台湾に来る時は松山空港を使っていた記憶があります。ちょっと見慣れぬ桃園空港、リノベイションが進んでいてラウンジが分かり難く感じました。

 このキャセイのラウンジ、香港のそれと作りは似ています。ただ、キャセイの本拠地ではないのでスペースは、何分の一でしょう。一つ違うのは、ファーストとビジネスとでは部屋が違いました。ファーストはビジネのラウンジを抜け、その奥にあります。つまり私が書く台北のキャセイのラウンジはビジネスクラス用のものです。

 コーヒーが碾きたてを煎れる事が出来るマシンで飲めます。嬉しや、嬉し。いや、福岡の「桜ラウンジ」のコーヒーの美味しくなかった事。やっと一息。スペースは狭いのですが、椅子はゆっくりとくつろげるものです。 ざっと食べ物のコーナーはこんな感じですが、品揃えも福岡の「桜ラウンジ」の比ではありません。サンドイッチが三種類。パイ地の中華風のものが四種類。このパイ地を使った中華のパイは台湾の町中ではよく見られるものです。 饅頭が三種類、豚肉、ゴマ、クリーム。飲み物もお酒も福岡の「桜ラウンジ」に比べれば充実しています。そして、小さなコーナーですが、キャセイのお得意ヌードルバーがあります。雲呑麺!と急ぐ私、なんとメニューはここ台湾の麺、「牛肉麺」「海老子麺」などがあります。頂いたのは牛肉麺の辛い方。この麺は、おうどんのような感じですが、もっと素朴な味がします。見出し写真がお饅頭と牛肉麺です。パイ地の下で暖まっている、プリン状のもの、暖かなプリント思って、 頂いてみました。なんとほんのり優しい具なしの茶碗蒸し。旅の途中のお腹にはもってこい。

 このラウンジの食べ物、いかにも台湾らしくて好きです。台湾料理は、中華の中でも一つのジャンルが出来るほど、他の中華と違います。豪勢ではないけれど、一口口にすると、あっ、台湾!香りが違います。味がきつくありません。日本でも有名な「鼎泰豊」は、日本の味に作り替えられています。どうか本場で召し上がってください。

 2月は、キャセイのラウンジを香港、羽田、福岡、台北と使わせてもらいました。香港のラウンジがいいのは当たり前、にしても、福岡のラウンジは、最小限度といいたいのでしょうが、寛ぐ場にすらなりません。経費節約は分かります、それでも、もっと優しいサービスをと願います。羽田のラウンジの食事はおいしくなかったけど、今考えると、サービスもロケーションも空間自体の落ち着きはには、心和むものがありました。

 

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キャセイパシフィック ラウンジ 香港

2015年03月01日 | 旅行

曇り、20度、91%

 2月2度目の帰国は香港、福岡間でした。旧正月明け、しかも、全く予定外の帰国でしたから、直行便のチケットはとれず、帰路の福岡、香港は台北でトランジット、待ち時間2時間の旅となりました。

 空港には、ラウンジという施設があります。日本でよく見る所では、「さくらラウンジ」JALのラウンジです。ファーストクラスやビジネスクラスのチケットを持っている方ならこのラウンジを使う事が出来ます。私のように常にエコノミーの人は、それぞれの航空会社のカードを持っていなければ、入れません。そんなわけで、キャセイのラウンジを使わせてもらっています。

 ラウンジ本来は長距離旅行の方達が寛ぐための場所ではなかったのでしょうか。普通の待ち合い室よりゆったりとしたスペース、これまた座り心地の良い椅子。リフレッシュできる、少量の食べ物にアルコールをはじめ様々な飲み物。軽くシャワー−を浴びる事も出来ます。そして、その空間は静かである事が第一条件です。

 今回、地元香港に始まり、福岡、台北のラウンジを使いました。つまり、2月は羽田も含めて、四カ所のキャセイのラウンジを使った事になりました。一遍に書ききれないので、2回にわたって紹介します。

 順番を色々考えましたが、私の時系列通りに、まずは地元香港のラウンジから。

 キャセイパシフィックは、一時はおもてなし世界一などといわれていましたが、今はその見る影もありません。ただ、カーゴーでの活躍は世界でも有数な香港ベースのエアラインです。

 キャセイパシフィックと同系列のドラゴンエアー、この2つのラウンジは香港の国際空港(香港は国内線はありません。)の四カ所ほどあります。その時のゲートの一番近いラウンジを使います。

 どのラウンジも作りが似ていて、入るとコーヒーをはじめ飲み物と果物  ビュッフェの広い部屋です。ビュッフェの品物は時間帯で違います。地元ですから中華ばかりかというとそうではありません。そこの所の配慮が素晴らしく、西欧人にも充分に対応しているビュッフェです。 果物、サンドイッチ、ペイストリー、それぞれ三種類以上揃えられています。飲み物も豊富です。 コーヒーマシンでは碾きたてのコーヒーが楽しめます。あまり美味しいので、つい飲み過ぎてしまいます。パンもトーストが出来るように、 ヂュアリットの業務用トースターまで置いてあります。

 奥に進むとバーがあります。ビール、カクテル日本酒もあります。私がバーを利用するのは、アイスクリームをもらう時だけ、機内と同じハーゲンダッツの小さいものがサーブされます。

 このバーの横もしくはその奥がキャセイパシフィックの売り物ヌードルバーです。流石にこのコーナーばかりは香港色豊かです。頼んでから作ってくれる、ヌードルが二、三種類。点心が、二種類ほど。大きなサイズではありません。品よく小ぶりな器で出て来る所がいい感じです。 味は地元です、口うるさい方でもきっと美味しく召し上がるはず。この日は、雲呑麺にチャーシュウパオ。見出し写真のシャーシュウパオ、これじゃなくてはね。ここにも飲み物、小さなビュッフェが用意されています。 焼売が2種類入った大きな蒸し器。

 食べ物だけとってもご覧のようですが、トイレは常に清潔、ビュッフェの食べた後の食器の片付けも迅速に行われます。もちろんロケーションも素晴らしく、飛行機の離着陸を眺める事が出来ます。要するに、ホテルのカフェの朝のビュッフェの雰囲気を思い浮かべてください。時折、中国人の子供が騒いでいることもありますが、静かな空気が流れるラウンジです。

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キャセイパシフィックラウンジ 羽田国際空港

2015年02月24日 | 旅行

ガス、18度、96%

 先日の帰国は久しぶりに羽田空港でした。関東に帰るのも、お家の場所によっては成田が便利な方もいらっしゃるでしょうが、羽田の便利さは、都心部へのアクセスの良さです。そのせいで、今や香港、羽田便は予約殺到の便です。今回、羽田にタッチダウンして、羽田から飛び立つまでの正味の時間は、2日弱、しかもその間に、福岡に5時間程行きました。

 いよいよ、香港に帰る為に羽田に着くや、ゆっくりする為にキャセイパシフィックのラウンジに向かいました。主人からキャセイのラウンジが独立してきれいになった事を聞いていました。それまでは、同じワンワールドグループの日本航空のラウンジを使っていました。

 空港建物の6階、受付を過ぎるなり、前面ガラス張りの窓から見える景色は最高です。お天気が良かったせいもあり、スカイツリーも見えています。主人は富士山を見たそうです。おそらく200°近い広角を持っている景色です。早速、オットマンの付いた深い椅子を占領。

 まずは、コーヒーマシーンへ。豆を碾き同時にコーヒーを入れてくれるこの機械は、今やどこのラウンジにも見る事が出来ます。豆もいいのでしょうが、このコーヒーマシーンの前で、エスプレッソにミルクを入れて2杯立て続けに飲むコーヒーは、一遍に目を覚ましてくれます。

 キャセイのラウンジには、ヌードルコーナーが必ずあります。ヌードルと小さな点心。頼むとそこから作ってくれるヌードルです。コーヒーマシーンの横のカウンターがそのヌードルコーナーになっています。 こちらがメニューです。メニューを見ていると、横から、お姉さんが、「オークラホテルのシェフが香港と同じレシピでお作りしております。」と声をかけてくださいました。嬉しや嬉しと、一番香港らしい、雲呑麺とチャーシュウパオを頼みました。頼むと、 こんな機械を渡してくれます。これも香港と同じ。この機械がビリビリと赤い信号を発すると、注文したものが出来上がっていますので、カウンターに向かいます。

  はい、こんな感じです。わー、香港のより随分きれいに盛りつけられています。もうワクワクの私です。もちろん麺から頂きます。スープを一口、まず、ここでガックリ。あの深い海老の香りがしません。次に雲呑をガブリ、ここでたいそうガックリ、雲呑の中身はパサパサの豚肉です。香港の雲呑はプリンとした海老が入っています。次に、麺をすすります。この段階で頭が垂れ下がってしまう程、ガックリしました。麺の細さはいいのですが、あのやや堅めの芯が感じられません。茹で時間が長いのか、日本で作られた麺かも知れません。

 はい、気を取り直して、チャーシューパオにかぶりつきました。飲茶を売り物にする店で味の決め手、そこ店の善し悪しを決めるのはチャーシューパウなのよ、と香港人の友人が教えてくれて以来、初めての店に行くとシャーシューパオを頼みます。香港のチャーシューはやや甘めですが、ご飯にもパンにもそしてこんな饅頭にも、相性のいいチャーシューです。しかもやや脂がのっていなくてはなりません。これまた、最初のガブリで、ガックリ。甘さも脂身も感じません。品がいい?品が良くて美味しければいいのですが、この2品、品の良さばかりが先行しています。

 全体に、香港のラウンジに比べるとメニューが大幅に少なく感じます。香港のキャセイのラウンジは、ほぼビュッフェスタイルです。どうぞお好きなだけ、といったおおらかなラウンジですが、この羽田のラウンジは、いかにも日本的。小さく盛られたフルーツ。小さく盛られたサラダ。まるでデパートの個食総菜売り場を思い出します。

 香港のラウンジでは、果物は丸のまま、ケーキは切られてラップに包まれています。サンドイッチも薄紙に丁寧に包まれています。このラウンジから、長距離飛行便に乗る人もいるわけです。そういう方は、果物、サンドイッチを出掛けに荷物に入れて行かれます。

 羽田のラウンジは、どこを見ても、そうした持ち運びできそうな品はありません。私、随分とこの羽田のラウンジに長居したのですが、パソコンと携帯片手に仕事ならぬ仕事を片付けておりました。気が付くと、、もう、搭乗時間が迫っています。そこからがさすが、60も近い厚かましい私のする事です。チーズなどの小さなバーがあります。パンに生ハム、スイーツがあり、カウンター内のお姉さんがサーブしてくれます。そのカウンターに行き、ケーキをキッシュを持って行ってもいい?と尋ねました。いえ、半強制的です。尋ねながら、片手にはナプキンを拡げています。はい、もう片手にはトングも握っています。お姉さん、「そう仰る方もいらっしゃいますので、そっと」と言ってくださいます。ところがそのお姉さん、カウンターの下に手を伸ばしたかと思うと、取り出して来たものは、なんと、サランラップでした。「油染みが付くといけませんから。」と控えめに、私が取り分けたものを包んでくれました。こればっかりは、さすがオークラホテル、いえ、さすが日本です。大事にバックの一番上に入れました。

 シャワー設備のありますが、もちろんお手洗いは必ず行きます。 香港の四角いトイレに嫌気がさしている私です、普通のトイレを見ると、何やらホッとします。シャボンやハンドクリームはジュリークのもの。左に見える真鍮の丸いものに手をかざすと、水が出ます。蛇口も真鍮で、このトイレは頗る感じよく思います。トイレの掃除のおばさんはいませんでしたが、きれいなトイレです。

 さて、もう3日も前に行ったラウンジの事を急に書く気になったかというと、昨晩、 こんなメールが送られてきました。羽田のラウンジの調査アンケートです。新しくオープンしたばかりのラウンジです。これから、利用客も増えるはず。かなり長いアンケートに真摯に繕わずに思った事を書いて送りました。

 頂戴して行ったケーキやキッシュは、まずい機内食を殆ど食べずに、両隣の方に気を使いながら、パクパク。

 チキンキッシュとほうれん草のキッシュです。大きさは、三センチ程の一口サイズ。チキンはまずまず。ほうれん草のキッシュは青汁を固めたようなものにアクセントにナッツが入っています。見出し写真が、キャラメルコーヒーケーキ。これも三センチ程の小さなもので普通に美味しく頂きました。

 ラップに包んでくれたお姉さんの感じの良さとトイレのデザイン、景色の良さが印象に残るラウンジです。

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ビジネスクラスで香港に戻りました。

2014年12月08日 | 旅行

曇り、16度、75%

 かなり小さいときから飛行機に乗って来ました。小さなプロペラ機のタラップまで歩いて行き、段数の少ないタラップを上がったのは福岡の板付飛行場のことでした。行き先は大阪。1970年、中学生の私はヨーロッパに行きました。初めて乗る国際線、まだ、全部タラップでした。あの時は、一体いくつの航空会社を使ったでしょか。18で東京に出てからは、今は死語となったスカイメイトを使って、東京、福岡間を行き来しました。香港に来てから、初めの10年は年一回の会社かがサポートしてくれる帰国の時に飛行機に乗りました。そして、ここ5年程は、母や主人の両親の細々したことを片付けるため、挙げ句は家の改築を見る為に福岡、香港を飛びます。ふた月に一度、多いときは毎月でした。その合間を縫って、東京の息子のところに行きます。考えたら、飛行機にはお世話になっています。

 ファーストクラスやビジネスクラス、エコノミークラスよりサービスもよく、もちろん飛行賃はエコノミークラスより倍近いとも聞きます。幾度か、ビジネスクラスに乗っていますが、実は自腹を切って乗ったことがありません。私は会社員ではありません。会社が交通費を出してくれる旅ではありません。溜まったマイルのポイントでエコノミークラスをグレードアップしたこともありません。ありがたいことに、いつも航空会社の方が、今日はビジネスクラスを用意していますと言ってくださいます。もちろんお断りする理由はありません。いつも、ありがとうと言って厚意をお受けしています。

 日本、香港の飛行時間4時間ぐらいなないざ知らず、ヨーロッパまでの10時間以上の飛行時間のときも、実は、広いシートや沢山の機内食を必要としません。だって、私、小さいのでエコノミーのシートでも充分に余裕があります。足も短いのでシート間の広さも気になりません。一昔前は、機内食も華やかでしたが、今では楽しめる機内食ではありません。時に、まるで、えさでも与えられたような錯覚を起こします。国内線では、機内食はサービスされない時代です。昔は東京、福岡間でもサンドウィッチ、小さなお弁当、それなりに美味しくいただきました。

 ビジネスクラスだって、香港、福岡間の中距離航路なら、目の前で調理をしてくれるような機内食ではありません。 それでも、きちんと、食器とステンレスのカトラリーでサービスされます。こちらは前菜。ローストビーフにクスクス。柚子のおそうめん。もう10年近く、飛行機の中ではアルコールをいただきません。昨日は、お勧めもあってシャンパンを少し。

 メインコースは、チキンとご飯、ラーメン、ポークとパスタ。ラーメンが面白いと思いましたが、 ポークとパスタを選びました。量は、エコノミーのワントレーに比べれば、倍はあるでしょうか。けど、お味に至ってはほんのちょっぴり美味しいかな、というぐらいの差でした。

 ドラゴンエアーラインのデザートは決まってハーゲンダッツ。これも、エコノミーのハーゲンダッツよりひと回り大きいサイズで日本製でした。 お抹茶のアイスクリームにマグカップに入れられた緑茶をいただきました。

 最近は国際線にもLCCと呼ばれる格安航空会社が入って来ています。機内食のサービスなし、座席の指定もないと聞きます。国内線ならそれもまたいいかなと思います。でも、国際線は、美味しいとは望みませんが、お茶ぐらいはサービスして欲しいと思います。

 これからは、格安航空会社的な飛行機の旅行が拡大して行くでしょう。私は、ビジネスなどに今後も自分がお金を出してまで乗ろうとは思いません。でも、そこそこのサービスは欲しいかな。

 初めて乗った国際線、KLMでした。エコノミーにも関わらず、次々にサーブされた機内食、スモーブローと呼ばれるオープンサンドイッチにスモークサーモンや海老が乗っていました。豊かな時代だったと思い出します。

 久しぶりのビジネスクラス、また、航空会社の方から申し出があったら、もちろん喜んでお受けするつもりです。

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コルカタの土産

2014年11月24日 | 旅行

晴れ、21度、87%

 2007年の12月の初めにインドに行きました。私が香港を離れる旅行のほとんどは、主人の仕事の関係で夫婦連名で招待を受けた式典やパーティーに出席するためです。プライベートでのんびりした旅行なんてもうずっと行っていません。そんな旅行の中でも、この2007年のインドへの旅は、かなり精神的にもきついものでした。目的地は、ニューデリーとコルカタ。日本からみえた6名のインドは初めての方達とご一緒のちょっとしたグループ旅行です。私は初めて、きちんと時間を組まれたグループ旅行を経験しました。公職の方の同伴の旅です。8名の中には私を含めて、3人女性がいます。もちろん私は末席です。

 ニューデリーでは、日本大使館の方との昼食会、ガンジー財団との顔合わせ。コルカタでは、コルカタ市長とのお茶会、コルカタの日本領事館主催の天皇誕生日の記念式典に出席。きっちりと予定が組まれています。確か機中泊を含めて、6泊7日の旅でした。女性にしては普段は旅行の荷物が少ない私ですが、この時ばかりは、靴が3足、スーツが3着。泊まるホテルもオベロイやタージマハルですから、朝からスーツを着ていたこともありました。

 このコルカタ滞在中、印日会館を訪ねました。2007年の初め、第1期安倍内閣のとき作られたインドと日本の交流会館です。この会館で、日本人の事務担当の方から私たち一行はお茶をご馳走になりました。応接間で、3月の開館式には安倍総理もおみえになったこと、この会館のいきさつをお聞きしながらいただいたお茶は、もちろんチャイです。香り高い紅茶に濃いミルク、甘い甘いチャイでした。

 ニューデリーとは違ってコルカタでは道端にこのチャイの屋台が出ています。ニューデリーも2000年に訪れた時にはこの屋台が見られましたが、町の美化が進められているようです。このチャイの屋台では、土塊で作られた小さな土器でお茶を飲みます。この土器、使い捨てです。屋台の周りには、この小さな器が投げ捨てられています。インドの暑さや時に来るサイクロンの雨でこの土器は土に帰って行きます。長い長い歴史のインドの昔から続く究極のエコだと思った程です。残念な事に主人が決してそんな屋台でチャイを飲む事を許してくれません。いつも車の中から眺めるだけでした。ところが、印日会館でいただいたチャイの容れ物がその土器でした。

 手作りなのか少し形もひねています。熱い熱いチャイでも、この土器なら唇に熱さを感じません。会館の方に尋ねると、やはり一度きりで捨ててしまうとの事です。そこで、この私、記念に持ち帰りたいと言いました。どうぞと仰ってくださいます。主人と私が2杯いただいた分、3個をバックに入れました。

 全ての旅程をすませ、バンコク経由で香港に戻ります。この3個の5センチにも充たない土塊で出来た茶器、タージマハルホテルのトイレットペーパーにしっかりとくるまれて、私のトランクへ。

 夜遅く、香港の自宅に着きました。二人の荷物からは、洗濯機3回分の洗濯物と出て来たのはこの3個の土器でした。欠けもヒビも入らず無事にやって来ました。末席の私が、やれ、アユールベーダの石鹸がとか紅茶の葉っぱがとか、お土産を買っている間もない旅でした。つまり、コルカタからの土産はこの3個の土塊で出来た茶器だけです。

  旅先でも、時差に関係なく朝早く目が覚めます。コルカタの朝日です。薄く霞むベンガル地方の朝の景色を見ると、心が落ち着きます。この写真と3個の茶器が私のコルカタの土産です。

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12枚の絵を観にマカオへ。

2014年07月24日 | 旅行

曇、29度、84%

 もう20年以上、5月から香港では五月法国といって、フランスの様々な文化を紹介するフェスティバルがあります。フイルム、演劇、音楽、食文化に至るまで、しかも3か月近くも続きます。年々、内容も充実して来ました。会場が香港のみならずマカオも含まれるようになりました。今年の絵画の展覧は、中国フランス国交50周年を記念してマカオの美術館で行われています。パリの幾つかの美術館から出展された12枚の絵がかかっています。規模にしては香港より遥かに小さいものです。その12枚の中の一枚、どうしても見たい絵がありました。それで、マカオまで行く事にしました。

 香港からマカオまではホバークラフトで1時間ばかりです。なんだか国内旅行のようですが、香港もマカオも中国の特別行政区です。国境を超えなくては行けません。要するにパスポートは必要です。香港マカオは行き来の多い地区ですので、それぞれのIDカードを持っていれば、カード一枚で出入りできます。その上、香港ドルはマカオで通用するので換金の必要もありません。

 そう何年ぶりのマカオでしょうか、今のようにカジノがたくさん出来てからは一度も行っていません。20年ほど前は月に一度は訪れたものです。香港と違って、当時のマカオはのんびりとした空気が流れていました。建物も低く、時間の流れまでもがまるでポルトガルのようです。それに、ポルトガルから冷凍ではいって来るイワシを買って帰る楽しみもありました。

 フェリー乗り場の周りも様変わりしています。美術館までバスで行くつもりです。うっかりしていました、マカオは広東語、ポルトガル語が公用語で、ついで北京語、英語が通じます。バスの運転手さんに私の下手な広東語で確かめて乗ったにもかかわらず、バスを乗り換えることになりました。それでも10時少しすぎには美術館に。やれやれ。

 まだ10年ぐらいの新しい建物です。入館料はたったの5パタカ。 香港よりも安い、70円ぐらいです。常設展も、フランスからの絵もみることが出来ます。静かな美術館です、絵をみている人は私を含めてたったの3人。

  ブ−シェ。 ルノアール。 レジェー。

  ピカソ。 ボナール。 モネ。

  マリーアントワネット。 ルイ14世。 フラゴナール。

   クルーエ。 トゥルー。写真撮影は許可されています。

 ルーブル美術館、ベルサイユ宮殿、オルセー美術館、ポンピドーセンターからの出展です。私が見たかったのは、 マチスの椿のある景色です。いつみても、マチスの赤には元気をもらいます。ポンピドーセンターからのこの絵は初めてみるものです。

 モネやルノアールは、もう何度かお目にかかっています。たった12枚の絵、静かな美術館、いい時間です。私と入れ違いに入って来たのは、10人ほどの幼稚園児、続いて、中学生の一団。静かな美術館が俄に活気づいて来ました。

 絵を観るだけで、香港に帰ります。家にはちょっとお腹を壊した人が、いえ、モモさんが待っていますから。小さな旅でした。

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