曇り,25度、88%
歯磨き粉、これだって,国によって味も匂いも違います。歯磨き粉ぐらいと思うのですが、この匂いや味の違いは毎日の事ですからかなり敏感になります。コルゲートのような世界的な会社の製品ですら,作っている地方によって味やにおいが変わります。日本の会社が日本で作る歯磨き粉は,それぞれ違うはずなのに私にはやっぱり日本の匂い,日本の味なのです。効用は兎も角,味や匂いに関してです。
主人は,昔からよく歯磨き粉をお土産にしてくれました。たかだかお隣の深圳からだって竹のエキス入りみたいな歯磨き粉を買って来てくれていました。コルゲート、ここ香港で売られているもはマレーシア製です。深圳は中国製,たった川向こうでもこの違いがあります。
先月バンコクに出張していた主人は,小さな歯磨き粉を買って来ました。 タイはどこの国からも占領を受けたことがない国です。独自の文化があります。しかも農業国,オーガニックや,タイの植物由来の療法は興味深いものがあります。自然由来の化粧品,シャンプーや石鹸,もちろん食べ物にいたるまで、おそらく国を挙げてそういう商品の製造を進めているようです。この歯磨き粉も自然由来のもののようです。匂いは昔の「仁丹」そっくり。「仁丹」なんてまだ日本にもあるのかしら,昔はタバコ臭いおじさんが「仁丹」をポケットから出して口にホイ、「仁丹」とタバコの匂いが混じってあまり好きではありませんでした。
一昨年のバンクコク出張の時、主人は大きな歯磨き粉を買って来ました。やっぱりこんなスカイブルーのチューブでした。チューブからは透明なスカイブルーの歯磨き粉がでて来ます。初めに使ったのは主人です。「いやー,やたらにスースーするけど歯にいいかもしれない。」タイの歯磨き粉には外れた事がないので、早速私も使います。ちっとも甘くありません。スースーどころか,ヒリヒリします。挙げ句に匂いがなんか歯磨き粉らしくない。
タイ語はちっとも分かりません。挙げ句にタイに行くとまわりは英語表記が少なく,タイ語ばかりで書かれています。もちろんスーパーの陳列棚だってタイ語。大方察しを付けて物を買います。主人が一昨年買って来た歯磨き粉のチューブをよく見ると,小さく英語が書かれています。(筋肉痛緩和)口の中がまだヒリヒリする私は大急ぎでうがいを繰り返します。口の筋肉なんて凝ってもいません。洗面所をでるなり,ベットで本なんか読んでる主人に向かって,「これ、筋肉痛の薬よ。」と怒鳴りました。
筋肉痛緩和の軟膏で歯を磨いたのです。それでも、ケチな我が家はこの筋肉痛の軟膏をやれゴルフの後だとか腰に塗って使い上げました。たった一度きりですが,筋肉痛の軟膏で歯を磨いた事はショックです。今回の仁丹臭い歯磨き粉,どこにも英語表記がありません。ですから、私は使いません。