晴、21度、88%
今年の初めに刺した「家」の額は居間に入るドアの横の壁に飾りました。 ちょうど真向かいの壁にも同じだけのスペースがありました。同じような「家」を刺して飾りたいと思い続けていました。
南欧に行くと赤い瓦屋根の家をよく目にしました。少しかすれたような赤い瓦屋根です。煉瓦色に似通った色ですが形は日本の瓦と同じです。赤い瓦屋根の家は南欧の空の色に映え記憶に残っています。手持ちの本にもそんな赤い瓦屋根の家の写真があります。 ブルーのテントと赤い瓦屋根が好対照です。記憶にあるのは、
こんな風景です。
刺しあがった赤い瓦屋根のクロスステッチを同じ額に入れて飾りました。居間に通じるドアの両側、向き合った形で掛かっています。
額を求めに行ったついでに、先日刺した「睡蓮」の刺繍の額を新しく求めて来ました。家にあった白木の額でもよかったのですが、「睡蓮」の華やかさと玄関の帽子掛の横に飾ることを考えて優しい金縁に入れ替えました。
針を持っていると気持ちが落ち着きます。庭の花の刺繍も少しづつ増えています。長年刺そうと思っていたものを年内には取り掛かるつもりでいます。小さな麻布の目は見辛くなって来ましたが、老眼鏡の上の拡大メガネをかけて刺しています。40年来の私の刺繍がこの家の壁を飾ります。