雨、24度、90%
庭の片隅に小さな「カンパニュラ」の花が咲きました。ブルーに近い薄紫のか細い茎を持つ「カンパニュラ」です。「風鈴草」とも呼ばれます。毎年毎年「カンパニュラ」を植えました。やっと探していた「カンパニュラ」に出会えました。
植物が品種改良で種類が増えていますが、「カンパニュラ」はもともと300種以上あるのだそうです。大きくリンドウのように咲く「カンパニュラ」もあれば私が探し求めていた原種にも近い数ミリの花の「カンパニュラ」もあります。色も濃い紫、ピンク、白もあります。
花期は初夏から真夏です。一向に蕾をつけない「カンパニュラ」に諦めかけていた矢先でした。「もう咲かないわね。」と思っていたら緑の蕾が割れて薄紫色が覗きました。
このカップに絵付けされている「カンパニュラ」を探していました。200年以上前から変わらずに作り続けられているこの陶器のシリーズは様々な花が描かれています。私が持つのはこの一客だけ、 「カンパニュラ」の根元まで描かれたカップです。
「カンパニュラ」は多年草と言われますが中には1年で消えてしまう品種もあります。種を結べば取り置き、毎年花咲かせたいと思います。
土地の気候風土も顧みず、この花を庭に欲しいとの思いが強い私は失敗しても幾度も試みます。植物ですから最低でも次のシーズンつまり1年は待たなくてはなりません。そんな思いで小さな花を庭に見付けた時の喜びは何物にも変え難い。雨が上がった昨日の午後、小さな「カンパニュラ」を見ながらこのカップでお茶を飲みました。