晴れ、26度、91%
ガラスの食器は透明なものが一番と思います。コップもお皿も透明なものが夏には潔く、光を通す様子も美しい。秋口になるとその美しさを寂しく感じるようになりました。そんな時に出してくるのが紫色のグラスです。
中に入れたものとの相性もありますが、周りをゆるっとした雰囲気が漂います。 ミルクなどより透明なものを入れると紫の液体を飲んでいるみたいです。電灯の灯りよりお日様の明かりの方が柔らかく映ります。このグラスは水玉のようにカットが施されて「ブルーベリー」という名前がついていました。私の手にすっぽり収まる小ぶりなクラスです。
ワイン用のカットグラスは重厚感があります。色違いで6客持っているうちの一つです。カットの部分は色が抜かれているので赤ワインを入れてもその色の対照が美しく映えます。日本では「金赤」と呼ばれる赤い色の「切子」が一番いいお値段です。同じサイズのグラスでも「金赤」だけは値段がちょいと高くつけられています。「金赤」は確かに赤に金色が流れた色です。6客あるワイングラスは色が違っても同じお値段でした。
秋口から12月ごろまではこの紫のグラスが度々登場します。ところがクリスマス、お正月が近付くと、また透明なグラス類がテーブルに戻ってきます。夜食卓で電気の光を反射する、フォークやナイフと共に透明なガラスの光の反射が華やかさをもたらします。
ゆっくりと流れる秋の夜、紫のグラスがお供です。
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