曇、15度、74%
インフルエンザの予防接種が始まりました。義母は一年ぶりの通院です。お薬をいただいいている内科、整形外科の診察も受けます。予約が決まり施設に11日朝迎えに行くと連絡しました。施設の職員の方が「真奈さん一人で車の乗り降りの介助は大丈夫ですか?」と気遣ってくださいます。病院前の車道に車を停め、義母を車椅子に乗せるのは年々大変になって来ました。手の力、足腰の力の減少です。バスも通る道で通院の際一番私が神経を使うのがこの乗り降りでした。「送迎タクシーを紹介してください。」というと施設の送迎車を利用できますとのお返事です。「なんで早く言ってくれないの。」と内心思います。僅かな料金で使用できる車椅子のまま移動できる車です。 室内は広く、義母も乗り降りの煩わしさを免れました。もちろん私が一番ホッとしました。
休日明けの病院、受付けは早くに済ませていました。レントゲン、心電図、血液検査と肝心の診察前に時間がかかります。
義母は足腰の衰えが私が想像していたより進んでいました。それ以上に認知症が進行中だと実感しました。私はわかります。待ち時間に香港の主人、東京の息子とテレビ電話で話しました。この二人も認識出来ます。ところが二人が言っていることが飲み込めない様子で、私に助けの目を向けます。明日の自分の誕生日も記憶にありません。急に何の話かわからぬことを話します。
検査だけで随分疲れた義母です。診察の先生の質問、問いかけには無反応です。心肺ともに綺麗なレントゲンでした。「長生きなさいますよ。」と仰る先生にも返事をしません。整形外科では前回のレントゲン後、2回ほど圧迫骨折をしているだろうとの見解です。骨密度が非常に低いと診断されました。今までの薬を持続することで診察終了。支払いまでに時間がかかりました。病院を出たのは12時前、3時間も義母はよく車椅子で堪えました。送迎車に乗れば5分足らずで施設です。送り届けて施設の駐車場に停めて置いた私の車で帰宅しました。
この施設は病院附属ではありません。訪問介護の医師がいて、他の入居者はその方にインフルエンザ予防接種や健康観察をしてもらっています。義母は退院後、直接入居したので、通院を余儀なくさせられていました。月々の支払いが派生しますが、この訪問介護の医師を頼もうかと検討中です。外に出るのは気晴らしになるでしょうが、義母の体への負担も大きいと感じます。
義母の状態で今後の介護の仕方も変わります。まだ身内の顔がわかるのが何よりです。主人も息子も私も幾度も声をかけました、「長生きしてね。」子供のような表情を浮かべて私の目を見ます。義母の目がこの40数年のうちで一番美しいと思えた昨日でした。
子供の頃に戻ってますよ!きれいな目でした。
二人共複数の病院にかかっていましたし、通院は家族の仕事だから、正直大変でした。
私の場合は姉妹で分担できましたが、真奈さんはお一人ですから尚更です。
お義母さまの心は子供の頃に戻ってるのかも、皆さんのお気持ちが嬉しかったのね、きっと!