
晴れ、20度、67%
赤い彼岸花はちょうどお彼岸の頃咲きます。それから遅れて白い彼岸花が咲き、最後に咲くのが黄色い彼岸花です。彼岸花というと赤い花とばかり思っていたら、7年前日本に帰国した春、白い彼岸花を見てびっくりしました。園芸店では「リコリス」と呼ばれて球根が売られています。花の世界も世界中の品種が掛け合わされたり、遺伝子の操作で大きさや色を作り出しているそうです。
3年前、黄色い彼岸花の球根をいただきました。黄色い彼岸花を見たのはこの球根が庭で咲いたのが初めてでした。球根がまだ若かったからでしょうか、薄い黄色の花を咲かせました。心持ち赤の彼岸花より大きく思いました。昨夏、シルバーの方に庭木を切ってもらいました。4人みえたうちの一人のおじさんが芽が出始めたばかりの黄色い彼岸花の前で地面をゴソゴソ扱っています。不審に思いましたが、グッと堪えていました。私の不安は的中、昨年は花芽が出ませんでした。ちょうど花の部分をおじさんは掻き取ったのだと思います。それでも冬になると綺麗な緑の葉っぱをたくさんつけました。真夏は葉は枯れて地上には何も見えません。庭には白い彼岸花もあります。白い彼岸花が花芽を伸ばしはじめたこの秋、黄色い彼岸花は地面に花芽を出しました。「やれやれ、今年は咲くわね。」
大きな花です。色も濃い黄色になりました。茎の太さも白や赤の倍はありそうです。花下に見えている緑の葉は彼岸花の葉ではありません。地面から花茎だけをまっすぐに立てます。花弁もシベたちも遠目からでもわかるほどに大きい花です。4本咲きました。4個球根をいただいたので、まだ分球していません。
あと一週間は咲くでしょう。そして真冬の寒さの中、緑の葉っぱを元気に広げます。緑の少ない冬にはこの緑の美しさは一際です。周りが緑を落とす時期に陽を十分に浴びて球根を太らせるのだそうです。自然の摂理は面白い。来年は分球して本数が多くなるかな?期待を抱くほど元気な花を咲かせてくれました。
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