チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

腐乳

2023年12月11日 | 食材

小雨、15度、74%

 「腐乳」乳を腐らせたものと書かれていると「チーズ」を思い浮かべます。「腐乳」は中国の食材です。豆板醤やオイスターソースはどんなスーパーにも売られています。欲しかった「腐乳」を見つけました!

 「腐乳」はお豆腐を発酵させた食品です。塩をしたお豆腐に紅麹、香辛料を混ぜて作ります。このままお粥に添えて食べますが、肉などの下味をつけるときにも使います。小さな真四角に切られた「腐乳」は赤いものと白いものがあります。赤いものは「南乳」「紅腐乳」とも呼ばれます。

  私はこれをご飯に乗っけていただきます。作るメーカーによって香り付けが違うのですが、今回買った「腐乳」は蓋を取ると品のいいワインのような香りがしました。発酵臭のする品もあります。発酵臭の好き嫌いはあるものの、まさか日本でこんな美味しい「腐乳」に出会えるとは思いもよりませんでした。炒め物の味付けにも使います。日本の塩麹などと同じように使えます。そしてもっと奥深い味を引き出してくれる「腐乳」です。

 発酵食品のブームです。中国の発酵調味料も数あります。エビを腐らせた「蝦醬」も美味しく遣いでのあるものの一つです。オキアミの塩辛に似ています。「腐乳」が手に入ったので家の食事が中華風に代わりました。発酵調味料の奥深さを感じる「腐乳」です。

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北海道のお米

2023年12月10日 | 日々のこと

晴、14度、87%

 30年日本を離れていました。帰国して生活を始めると驚くことの連続でした。人のものの考えた方に始り、物の流通、気候までもが大きく変化していました。帰国して7年、馴染んできました。

 気候変化と研究成果で、野菜や果物の北限、南限が広くなったようです。日々口にするお米、昔は北海道では稲作は出来ないとまで言われていたように記憶しています。帰国後すぐに北海道のお米をいただいた時は驚きました。稲作ができるようになったばかりかお米が美味しかったからです。その北海道のお米が九州の福岡のスーパーに並ぶようになりました。新米が入ってくるのは地元九州のものが一番早く、次いで東北の新米、そして北海道の新米です。

 今ではブランド米、生産地とともにそれぞれのお米に名前がついています。北海道のお米は一種類並んでいるだけですが、「ゆめぴりか」と書かれています。どういう意味かな?アイヌ語かな?

 今年一番の新米は我家では岩手のお米でした。次は地元福岡のお米、次いで「ゆめぴりか」。北海道、本州、九州の食べ比べです。どれを食べても美味しいと感じます。香港に渡った当初、日本米つまりジャポニカはオーストラリアのお米かアメリカのものでした。その旨みの少ないお米を大事に食べていました。その経験で日本が産地のお米はどれを食べても美味しいと思います。ありがたいことです。

 強いて言うなら、米粒の大きさの違い、甘みの違い、研ぎ汁の濃さ、炊いている時の香りが違います。岩手のお米は無洗米でした。無洗米にもかかわらず、研ぎ汁は真っ白でした。さっぱりと食べれるのは福岡のお米です。そして北海道のお米は昔のご飯の香りがします。沸々と湯気が上がり始める頃から、懐かしいご飯の香りが台所に漂います。

 粒が立っている、お米が光っているなどと言うのは炊く人の腕、私は普通に土鍋で炊きます。どこのお米も水はやや少なめ、土鍋ですと20分もあれば炊き上がります。その後蒸らすこと30分。

 水、土、お米に手をかける人が違います。暑さが続いたこの夏、早場米は全国どこもいい出来ではなかったそうです。様々な要因がおいしさを作るのでしょう。小さい頃母の実家の高知に行った時のことです。「二期作」お米が年に2度とれる土地でした。福岡の田圃が青い頃すでに次の苗植えが始まっていました。驚いたのはもちろんでした。そういえば四国のお米は福岡に入ってきません。探して食べてみよう!

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干し柿とスモークサーモン

2023年12月09日 | ワインと一緒に

晴、12度、81%

 今年は「柿」の生り年だと聞きます。りんごと違って生の「柿」はほんのこの時期にしかお目にかかりません。高い木にオレンジ色の「柿」を見つけると子供の頃読んだ「さるかに合戦」を思いだします。「柿」の実を投げつけられたらかには潰れたのじゃないかな?などとうろ覚えのあらすじを辿ります。なぜか「柿」を見つけるのはカラスが鳴く夕方の散歩の時です。

 先日ご近所のお婆さんから庭なりの柿で作った「干し柿」を頂戴しました。数個残しておきました。うっすらと粉が吹き始めています。糖分の白い粉です。おいしさが増しますが固くなるのも粉が吹き始めてからです。固くなる前に「スモークサーモン」と合わせでワインのお供を作りました。コロコロに切った「干し柿」のサラダ仕立てでもよし、くるりと巻いてもよし。庭のルッコラの抜き菜と細長く切った「干し柿」を「スモークサーモン「」で巻きました。柿の甘さと「スモークサーモン」の塩気が程よく、ルッコラの苦味はアクセントです。ワインは白でも赤でもいけます。「生ハム」だと塩気が強すぎる気がします。「スモークサーモン」の色でが明るい一皿になりました。

 「柿」は肉類に添えるとソース代わりになります。「ローストポーク」やチキンのソテーに生の柿を一切れ添えるだけで「あれっ!」と思う味に驚くはずです。短い「柿」の季節を楽しみます。

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柊の芽が庭に

2023年12月08日 | クリスマス

晴、6度、61% 

 「柊」の葉っぱ2枚、庭の鬼瓦のそばに見つけたのは夏の盛りでした。3センチほどのの高さの芽です。ギザギザの形ですぐに「柊」と分かります。どこからか飛んできた「柊」ではありません。

 帰国した年のクリスマス、寄せ植えを作りました。あの頃は庭の空間を埋めるために一年草で寄せ植えを作っていました。園芸店で見つけた赤い実をつた「柊」はその寄せ植えの主役でした。春になって他の花は枯れました。根のついていた小さな「柊」を鬼瓦のそばに植えました。すぐに「柊」のことは忘れてしまいました。鬼瓦のそばに姿も形もなくなっています。消えてしまったと思っていました。ところが今年の暑い盛りに芽を出したのです。水を遣るわけではありませんが小さな「柊」を見守りました。寒くなり始めると葉の数が増えました。今は全部で5枚です

 寄せ植えからすでに6年、寄せ植えに使った時より小さいと思います。赤い実をつけていたので「西洋柊」です。大きな木になるとは思いませんが、庭に「柊」があると思うとクリスマスの気分が上がります。 ココの横に小さく映り込んでいます。この6年近く庭の土の中に根だけを残して隠れていた「柊」です。逞しいなぁ!

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台所スポンジ

2023年12月07日 | 身の回りのもの

晴、13度、68%

 主人の実家の整理をしていた時、買い置かれた封が切られていない洗剤、調味料、日用品は持ち帰りました。小さなことですが、勿体ないと思います。毎月、月初の日に台所スポンジを新しくします。帰国してすぐは、売られているスポンジのどれが私のニーズに合うのか色々買って試した結果、「スコッチブライト」の品を使っています。香港ではサイズがやや小ぶりな同じ製品を使っていました。

 この月初、主人の実家から持ち帰ったものの中にスポンジがあるのを思い出しました。数個入った商品名がはっきりしないものです。袋の裏を見ると販売会社の名前は記載されていませんが、輸入会社が「双日」と書かれています。「双日」以前の「日商岩井」です。悪くないかも?と思い月初に下ろしました。スポンジ部分と焦げなどを落とすスチールウールの二面あるタイプです。

 一日最低でも3回は使用します。鍋釜を洗うのも家族の人数の割には多い方だと思います。昨日の夕方のスポンジ、 磨きに使う部分がすでにボロボロです。磨く力がなくなったと感じたのは使い始めて三日目でした。同じ頃スポンジ部分も硬さを覚えました。使った数日、洗い物が多かったわけではありません。「スコッチブライト」がこのような状態になるのは毎月月末近くです。「双日」が輸入元と信頼した私が間違いでした。

 台所スポンジは使用頻度が高いので、思うような仕事をしてくれないとストレスが溜まります。このすぐへ垂れるスポンジ7個ほど残っています。今日はまた新しいのを下ろします。使い物にならないスポンジは車のホイール磨きやゴミ用のバケツを洗うのに再利用します。この5個パックのスポンジのお値段は分かりませんが、使用に耐えられるモノづくりは大事だと思います。景品でもらうスポンジには初めから期待しません。がっかりした台所スポンジ、このペースで行くと今月中に使い切れそうです。

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パネトーネ、クリスシュトレイン

2023年12月06日 | クリスマス

晴、9度、82%

 例年よりひと月近くも遅くなりました。やっと、「パネトーネ」「クリスシュトレイン」を焼きました。今までのレシピを大幅に変更しました。「クリスシュトレイン」はドイツではそのバターの含有量が60%を越えるものにのみその名前が許されるのだそうです。バターが多くなれば当然生地は扱いにくくなりますし発酵にも時間がかかります。クリスマスのひと月前から少しづつ食べる「クリスシュトレイん」ですが、寝かせた方が美味しくなるこの手のケーキ、食べ始めるのは年明けになりそうです。

 「パネトーネ」の広告が目につくようになりました。1キロを越えるイタリアからの輸入品は1万円近い値段です。今年も酵母は「パネトーネマザー」を使いました。発酵させるとこの「パネトーネマザー」が香ります。「パネトーネ」の優しい甘い香りはこの酵母の匂いです。フルーツを混ぜ込む段になって、「アーモンドスライス」がないことに気付きました。スーパーまで歩いて5分ですが、手持ちの「マジパン」を混ぜました。「パネトーネ」は他のナッツで代用すると香りが変わります。あくまでも優しい甘さが持ち味です。 

 バターたっぷりの「シュトレイン」は成形が難しい、おくるみに包まれたキリストを模ったように優しく折りたたみます。 どちらの生地も冷蔵庫で一晩寝かせました。緩やかな発酵は香りを育みさまざまなフルーツの甘みを引き出します。「パネトーネマザー」は発酵力が緩やかなので、型に入れて半日かけて最終発酵でした。台所に籠って一気に焼き上げました。

  ラッピングして納戸の奥に置きます。旨味や香りが熟成、凝縮します。こうして家族の帰りを待ちます。

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94歳のお婆さんの干し柿

2023年12月05日 | 日々のこと

曇、9度、68%

 朝のココとの散歩はコースが決まっています。我が家の一帯も昔からの家が少なくなりました。残っている古い家は数軒です。その中の一軒の家をひと月ほど毎日見上げていました。「干し柿」です。この家は毎年「干し柿」が干されます。94歳のお婆さんが一人で暮らす家です。

 「干し柿」が窓辺に並ぶ様子は遠くから見ても家の中から見ても好きな光景の一つです。しかもその「干し柿」が一直線に並んでいるのが好もしいと思います。「干し柿」を作る人の性格が出ているかのようです。毎朝見上げる「干し柿」は一直線に行儀良く並んでいます。朝から気持ちのいい景色、思わずにっこりします。

 夕方のココとの散歩は用事を済ませることもあったり、気儘に歩くこともあります。郵便局に行くついでがあり「干し柿」のお家の前を通りました。94歳のお婆さんが道の掃除をしています。箒を使うだけではありません。入念な掃除です。この半年ほどお顔を見ていなかったので、ご健康を心配していました。でも道が綺麗なのでお元気に違いないと思っていました。季節の挨拶の後、見上げたお家の窓辺に「干し柿」がなくなっています。「あら、干し柿もう取り込まれたのですね。」と言うと「今年は早く作りすぎたわ。」と茶目っ気たっぷりに笑われます。「干し柿」の並ぶ様子が好きで毎朝見ていた事を話しました。「裏庭の柿の木は百数十歳で今年は実が小さくなったのよ。」そしたら急に「お味見に持って帰って。」と家の方に小走りに行かれました。その走る後ろ姿は94歳の人のものではありません。

 お玄関で待つ事5分ほど、選んでくださっているのでしょう。袋を手に裏から出てみえました。「柿の実」は出入りの植木屋さんが毎年採ってくれるそうです。皮を剥き、お湯にドボンと浸して干すのだと話してくださいます。「お返しはいらないからね。」と念を押され、すっかり暗くなった中を家に戻りました。手に持った「干し柿」なんだか暖かく感じました。

 いつ見ても姿勢良く、パトリックスのスニーカーを履いて歩く姿は70代と言っても通じます。素敵なお婆ちゃまです。「友人はほとんど他界したのよ。」とボヤかれますが、湿っぽさのない話ぶりです。

 「干し柿」を食べました。日向の匂い、樹齢100歳を越える木の重み、94歳のお婆さんの手の温もりが伝わります。鄙びた甘さが身に染みました。私の住むこの家にその昔「床の間」がついたトイレがあった事を知るのは、今ではこの94歳のお婆さんと私だけになりました。来年も「干し柿」が綺麗に並んで干されますようにと祈ります。

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クリスマスのイルミネーション

2023年12月04日 | クリスマス

晴、6度、75%

 ずっと探していた欲しい物に偶然出会すことがあります。今は店先で見つけるより広範囲で物を探すことがネットで可能になりました。ずっと思い出の中にあった物は「クリスマスのイルミネーション」です。7年目にしてそのイルミネーションが、今、庭に灯っています。 寒くなって来ましたが、日が沈むと庭に出てスイッチを入れます。寝る前は庭に出てスイッチを切ります。

 家のそれぞれの部屋に回って、その灯りを楽しみます。 二階のデッキから眺めた明かりです。 座敷の縁側からも見えています。

  この写真は2016年12月1日と日付が入っています。私はまだ香港にいました。最後の香港でのクリスマスです。家の窓からはビクトリア湾越しに香港のビルのイルミネーションが見えていました。そして毎夕方、私はモモと一緒にこの「雪だるまのイルミネーション」を見るために遠回りして散歩しました。香港島の中腹にある坂道沿いのマンションの門柱に飾られていました。これを見たいばっかりに散歩に出るのも遅くしました。モモは門柱におしっこでした。

 裏庭のパーティションの上のバラに絡めて灯しています。3メートルに20個ライトが付いている品を二つ求めました。 義母の葬儀のために帰宅した主人も孫たちもこのイルミネーションを喜びました。一人家に残った私の沈みがちな気持ちにも明かりを灯してくれます。スイッチボックスに漏水するのが嫌ので雨が降りそうな時は家に入れます。遠くから眺めても可愛いのですが、ひとつ一つの表情にも顔が綻びます。明かりを灯して、モモを思います。香港を思います。そして義母を思います。

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空也の最中

2023年12月03日 | おやつ

雨、6度、81%

 「空也」の最中を頂戴しました。夏目漱石の本にも出てくる「空也」の最中、銀座で行列ができるお店を何十年も続けている「空也」。この小さな最中のどこにそんな不思議があるのか?とひとつひとつ噛み締めて食べてみました。

 最中ってそんなに変わり映えがあるじゃなし?美味しい美味しくないってどこが違うのかな?「空也」の最中を有名店の最中だからと言ってありがたがって「美味しい」などと思いたくない。きっと理由があるはずだと入念に食べました。 普通の紙箱に個装もされずに入っています。銀座の有名店のお菓子は箱ですら格式高く作られていますが、なんとざっくばらんな箱詰めです。小振りな最中は2口でお腹に入ります。このサイズ感は抜群です。餡のお味は甘さがべとつかずにそれでいてしっかりしています。餡は粒がほとんど見えない粒餡です。皮は時間が経って頂戴しているので香ばしいとは思いません。皮と餡の硬さのバランスはやや硬め、しかもぎっしりと詰まっています。中窪みの最中の形は手に収まりがいい。やっぱり美味しい。

 形だけでご当地自慢の最中もあります。紅葉を模ったり、鰻を模ったり。見た目の面白さ狙いです。皮の香ばしさを保つために餡と皮を別に個装している最中もあります。あれはうまく餡が皮に入らず手を汚します。餡がチョコレートだったりカスタードの最中もありますが亜流だと思います。漉し餡がいいか?粒餡がいいか?私の好みは粒餡です。もちろんみっちりと餡が詰まっている最中が好きです。餡が柔らかい最中もあります。皮が硬いので餡も硬めの方がしっかりした菓子だと思います。

 美味しい美味しくないは個人の好みの違いです。「空也」の最中を並んで買った事はありません。暑い夏も寒い冬も銀座で行列ができている「空也」の店の前を素通りします。頂戴するばかりの「空也」の最中をこれほど真剣に食べたことはありません。いえ、最中ってそんなに変わり映えしない菓子かもしれないとすら思っていました。味わって食べたことがなかったのでしょう。

 私は「空也」の最中は美味しい最中だと思います。決めては餡の味と硬さです。甘いのにくどくなく硬めの粒餡、厚くない皮に隅から隅まで入っています。やっぱり美味しい、味わって食べて改めて知る美味しさでした。真剣に食べ物を食べるのも時には楽しい、最後の一つまで頷きながら食べました。

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屋久島すみれ

2023年12月02日 | 

晴、8度、61%

 夏の暑い盛り、「真奈さん、珍しいすみれの品種らしいですよ。」と小さな苗をいただきました。名前は「屋久島すみれ」。すみれにしては緑濃い小さな葉っぱです。植える場所が定まらないので鉢に入れて育てていました。

 この半月、庭の様子を見る暇もなく過ぎました。庭には毎日出ます。大量の落ち葉かきです。「屋久島すみれ」は葉が美しいので目につくところに置いてありました。ふと見ると、白い花が咲いています。原種系のか細いすみれの花です。 「あら、季節を間違えて咲いたのかしら?」てっきり春先に咲くものだとばかり思い込んでいました。くださった友人は花の時期を何も言いませんでした。次々に蕾が出て来ます。よく見ると4弁の花びらに花芯に細かい紫の筋が入っていてきれいです。調べると、四季咲のすみれだと知りました。夏から秋に花を咲かせなかったのは、土が変わったからかもしれません。

 我が家の「においすみれ」はこんもりと葉を茂らせています。来春の開花準備をしているのでしょう。すみれは花を葉影に隠して咲く品種もあります。気付かないうちに種子になっています。すっくりと花茎を立ち上げて咲く「屋久島すみれ」可憐です。葉の形は違いますが、早春に香港の山道でも同じような「すみれ」が咲ました。南方のすみれです。小さな花に気付く人は少ないだろうと屈んで見てやりました。

 庭の花ですら心が漫ろな時は咲いたことにも気付きません。昨日は冷たい細い雨が降り続きました。義母の事を思い出し気が沈みがちな私の目に「屋久島すみれ」が映ります。小さな花に慰められます。

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